表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第九章「メッセンジャー・オブ・ザ・パルプ・マガジン」
75/135

075 星田翔五:「這い寄る混沌 その5」

瑞穂:「それで、どうするの?」


翔五:「まあ、三条さんには、涼子がお世話になってるしな。」(注、イーヴィル・アイ(邪視眼)エピソード047)


瑞穂:「ふーん、お気に入りなんだぁ、…茜ちゃん。」


瑞穂の眼差しは、何処となく、軽蔑?…憐れみ?…諦め?…



翔五:「なんか、棘が有るなぁ、…手伝ってくれる?」


瑞穂:「あんた、私の事なんだと思ってる訳?」


瑞穂の眼差しは、どうしようもなく、軽蔑?…憐れみ?…諦め?…



翔五:「時々、色々、しょうが無い姉貴、」


瑞穂:「…、」


瑞穂、目を閉じて、…



瑞穂:「全く!」


翔五:「悪いな、」


瑞穂:「いちいち謝んない! もっと自覚しなさい!」


明里:「あの、私も着いて行っても、良いですか?」

翔五:「ああ、出来るだけ僕から離れないで、」


それで、…

ルーブルの外は、今や急速に数を増した肉食飛蝗の群れが、まるで砂嵐の様に、全天の視界を、塞いでいる。…とても、この中に出て行く事等、不可能と思われるが、



警察官:『危ない! 戻って! …奥に入るんだ!』(注、『』はフランス語)


翔五を制止しようと近づいて来た警察官が、突然、意味も無く卒倒した。


何故か、後頭部に鈍器による打撃の痕、、



瑞穂:「悪いけど、うちの「マスター」に気安く触んないでくれるかな?」


で、外はまるで滝の様に荒れ狂う、肉食飛蝗の洪水!







瑞穂:「ああー!もう、…鬱陶しい!!」







で、次の瞬間!


世界が終った様な、強烈な破砕音が、パリ全体を、襲った!



一瞬の内に、ルーブルを中心とした半径10km範囲内のガラスが!…爆砕する!


建物から、車から、粉砕して、煌めく竜巻の様に舞い上がり!


僅か10秒の内に、空を真っ黒に覆い尽くしていた、恐らく数億匹以上居たであろう全ての肉食飛蝗が、切り刻まれて、…


ミンチにされる!



どす黒い、昆虫の肉骨粉が、雪の様に、パリの街に降り注ぎ、…


そして、後には、…


澄んだ空が、戻って来る。




それで今度は、ざわざわと、瓦礫の隙間から姿を現す「アバドン」化したゾンビ達!…数十体!


煌めくガラスの竜巻は、次に一斉に隊形を変えて、無数の直径50cm余りの円形超高速回転カッターと化して、…縦横無尽に飛び回る!


問答無用に次々と微塵切りにされて行く、数十体の、…「アバドン」達!



瑞穂:「雑魚が! 突っかかってくんじゃない!」


明里:「一体、何が、…起こってるんです、か…?」

翔五:「まあ、気にしないで、…」



それで、濡烏の髪の美女が、コキコキと、…首の関節を鳴らす?


瑞穂:「それじゃあ久しぶりに、…ストレス解消させてもらうわよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ