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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第九章「メッセンジャー・オブ・ザ・パルプ・マガジン」
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074 星田翔五:「這い寄る混沌 その4」

翔五:「何だよ、…」


山猫:「喜多見が逃げた。結構ピンチだ。」


喜多見とは、午前中に翔五に「契約」を持ちかけてきた「悪魔」の事である。 元はと言えば、数ヶ月前に「朋花」と「万里」に捕獲されて、「ロンギヌスの槍」で山猫の秘密基地に封じ込められていたのだった。 (注、メタモルフォーゼ(妖改)エピソード0286)



翔五:「逃げたって? …この地震騒ぎはソイツの所為なのか?」

山猫:「まあ、25%位は関係あるかも知れないな。」


翔五:「ハッキリしない奴だな、…でも「悪魔」絡みなら、俺が手を出さない方が良いんじゃないのか?」


翔五は「世界を滅ぼすスイッチ」を管理している都合上、出来るだけ「此の手のトラブル」に巻き込まれない事を山猫達「世界統一政府」との取り決めとしているのだ。



山猫:「本来ならそうだけど、同時に2体の「聖霊」の出現と「悪魔」の脱走で、こっちも手が足りてなくてお手上げなんだ。 それに「聖霊」の一体は最近の君のお気に入りの「三条茜」を狙ってるんだけど、それでも放っておくつもりか?」


翔五:「なんで、あかネ、…三条さんが俺のお気に入りなんだよ? て言うか、お前、俺の携帯メールハッキングしてんじゃねえだろうな!」


山猫:「何を今更、してるに決まっているだろう!…君みたいな超重要人物にプライバシーなんて有る訳無いじゃないか、」


翔五、苦虫を噛み潰す、…



翔五:「それで、三条さんが、どうしたって?」


山猫:「「聖霊」の一人が三条茜を拉致しようとしている、目的は不明だが、目的を持って行動する「聖霊」が居ると言う事は、つまり裏に「天使」か「悪魔」が動いていると言う事だ。 当然「喜多見」が最も可能性の高い容疑者と言える。」


翔五:「何の為に三条さんを狙ってる?」


山猫:「君はヒトの話を聞かないのか? 目的は不明だ。 現在「大和武琉」が敵「聖霊」と交戦中だが「聖霊」相手に人間が何分も保つ訳が無い、」


明里:「そこに武琉が、居るんですか!?」


山猫:「三条茜を「悪魔」に渡すくらいなら、その前に当方で処分する。 言っている意味は判るよな。」


翔五、苦虫をもう一匹噛み潰す、…



翔五:「それで、俺に何をして欲しい?」


山猫:「勿論多くは望まない、三条茜を狙う「悪魔」と「聖霊」を排除して欲しい。 三条茜は今、ガルニエに居る。 間に合わなければ、三条の体内に埋め込んだ化学兵器で、三条を絶命させる。」


翔五:「全くお前ら、…丸っ切り進歩ってモンが無いな。」


この化学兵器は、かつて翔五の身体に埋め込まれていて、メルカバーに掴まった翔五を殺害する為に使われた物と同じと思われる。(注、サミシタガリヤ3 エピソード039)

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