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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第八章「アバドーン・フロム・ザ・シテ」
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069 ミリアム・マリア・ヴァリ「プロメテウスの火 その6」

空を埋め尽くす群生層肉食飛蝗の大群、

感染し、汚染し、支配する「聖霊」アバドン、


そして、事態は次のフェーズへと進む。


葛葉は周辺の物陰から、自分達を覗いている「影」に気付いていた。

そして、それは今や数十にも増殖している。


ゆらゆらと、映画でみる「ゾンビ」の様に、生気を失った人間達が葛葉とミリアムに向って、ゆっくりと近づいて来る。


どれ程の危険が有るのかは不明だが、アサルトライフル一丁で、捌き切れる数では、無さそうだ。


葛葉は、未だイボンヌの亡骸に縋り付く、ミリアムの肩を叩いた、


葛葉:「ミリアム、ここは危険だ、場所を変えよう。」


ミリアム:「イボンヌは?どうするの?」


葛葉:「悪いが、一緒には連れて行けない。」


ミリアム:「駄目よ!そんなの駄目に決まってるでしょ、イボンヌを置き去りにしては行けない。 それにイボンヌのお腹には赤ちゃんが居るの!…早く病院に連れて行かなきゃ、」


葛葉:「ミリアム、もう、イボンヌは助からない。」


ミリアム:「勝手な事を言うと、赦さないわよ!」


ミリアムは、イボンヌの屍骸にしがみ付いて、離れようとしない。


一方で、葛葉達を取り囲んでいるのは、…


どうやら「アバドン」化した人間の群れ、らしい。


その口や排泄器官から、まるでゴキブリの群れの様に、カサカサと、次々と、黒い飛蝗が這いずり出して来ては、地に、空に、飛び立って行く。


葛葉:「敵に、囲まれている、このままでは俺達も危険だ。」


ミリアム:「そんなの!…」


そして、ミリアムの上空に出現する、銀色の「魔法陣」?


其処から、何も無い筈の空間から、再度出現する、…ミリアムの「聖霊」!


ミリアム:「私が、何とかする!」


瞬時!ミリアムの召喚した「聖霊」の可動装甲から、解き放たれる、無数のピンク色のレーザービーム!


放射状に全天展開して! 其処から、縦横無尽に光線軌道を変えて、…的確に、「敵」=「アバドン」の脳天を、ロックオンする!


ミリアム:「…「敵」が見える!」



一斉に、ビームの軌跡を辿って標的に透徹する! 純金属の矢!


一瞬遅れて、衝撃波が! 大地を、パリのシテ島を揺すり、振動させる!!



着弾衝撃:「「「………!!…轟音…!!………」」」




あっと言う間に、数十の「アバドン」が、細切れの肉の塊と化す!…が、


敵は更に数を増して!…接近する!


再び、ミリアムのロボット型「聖霊」が可動装甲に、…エネルギーチャージ?


ミリアム:「…薙ぎ払え!!!」



第二波:「「「………!!…轟音…!!………」」」



大轟音・振動に、シテ島の地面が抉り取られて行く!

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