062 葛葉毅「聖霊 vs 人類 その6」
大佐:「何をする!」
毎秒90発で発射される7.62x51mm NATO弾が、大佐のD-Bodyの装甲を直撃!…火花を散らして弾き返される!
リチャードはガトリングガンが効果無いと見るや、今度はもう一本のマニピュレータにERYXミサイルを装備、…躊躇無く大佐に向けて発射!
さしものD-Bodyも対戦車ミサイルの直撃を受けては無傷では居られず、…強か吹き飛ばされる!
操縦者に致命的な損傷はないモノの、ロボット機構・間接各箇所が損傷、即座に反撃・回避の行動が起こせない!
恐らく、大佐は機内で、…失神状態?
そして、ミサイルの爆煙にまみれて、休む間もなくリチャードのD-Bodyが強襲する!
公園の隅に退避していたアンブロッシ少佐のVAB装甲車に急接近! プラズマカッターで、車輪を、…焼き切る!
さらに、そのまま操縦席にマニピュレータを突っ込んで、中の乗員に目掛けて、…プラズマ・ジェットを噴射!
葛葉:「全く! 何が、どうなってるんだ!」
イボンヌ:「どうしたの!」
葛葉:「部隊のD-Bodyが、味方を攻撃している!」
葛葉は、バイクのリアカウル下に格納されていたMX29 OICW (アサルト・ライフル)を取り出し、フルバップ式の機関部に20mm炸裂弾の弾倉を装塡!
リチャードのD-Bodyに向けて、…射撃する!
当然、D-Bodyの装甲にNATO弾ごときが通用する筈も無く、…続いて葛葉は、南無三で、操縦席から剥き出しになっているリチャードの顔面に照準を合わせて、射撃!
確かに、リチャードの側頭部から脳漿が撒き散らされるが、…
葛葉:「なんだと?」
にも拘らず、リチャードは頭蓋骨を吹き飛ばされて尚、攻撃を止めるどころか、今度は葛葉目掛けて、ミニガンを掃射し始めた!
葛葉は両足の操作でバイクを操縦、後退しながら、20mm 炸裂弾を、…発射!
リチャードは、呆気なくそれを、D-Bodyのマニピュレータで弾き返す!
葛葉:「D-Bodyの操縦者が狂ったか、何かに操られているミタイだ。」
イボンヌ:「どう言う事?」
葛葉:「兎に角、ミリアムを連れて、一旦退避するぞ!」




