060 葛葉毅「聖霊 vs 人類 その4」
大佐:「何が、起こってるんだ? 誰か、報告しろ!」
アンブロッシ:「ピーターが口から、飛蝗を吐き出している!」
更に、ピーターの火炎放射は、リチャードのD-Bodyをも強襲する!
リチャード:「ちっ! 全く、何だってんだ!」
リチャードのD-Bodyはもう片方のマニピュレータでERYXミサイルを装備!
リチャード:「大佐、発砲許可願います!」
大佐:「車体を狙え、ひっくり返すんだ!」
リチャード:「了解!」
っと、間髪置かず、超至近距離からのミサイル発射!
ミサイル:「「「……!! 爆発 !!……」」」
葛葉:「なんだ? 何が起きてる?」
少し離れた橋の上から様子を伺っている毅とイボンヌには、現場の詳細なやり取り迄は伝わらない。
突然の爆発に、想定外の事態が起きている事を知る。
ミリアム:「見て来ようか?」
イボンヌ:「駄目よ、指示在る迄は、此処で待機して。」
処が無線機から伝わってくるのは、現場の混乱した状況ばかり、…
葛葉:「情報が必要だ、俺が行く、二人はココで待機していてくれ。」
イボンヌ:「毅! 一寸待ちなさい!」
ノートルダム寺院裏の公園には、黒焦げに焼け落ちた大量の飛蝗の屍骸が積り、その真ん中にAMX-10P歩兵装甲車がひっくり返っている。
AMX-10Pは、漏れでた自らのナパーム液で炎に包まれた侭、その周囲を2台のD-Body戦車とVAB装甲車が重火器を向けて取り巻いている。
葛葉:「一体何が遭ったんだ?」
大佐:「警戒しろ、想定外の事態が起きている。」
大佐:「リチャード、装甲車内の乗員の安否と状況の確認急げ、」
リチャード:「了解、プラズマ・ジェット・カッターを使います。」
リチャードの操るD-Body戦車が、マニピュレータにプラズマ・カッターを換装、未だ燃え続けるAMX-10Pの分厚い装甲を、切断し始める。




