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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第八章「アバドーン・フロム・ザ・シテ」
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058 葛葉毅「聖霊 vs 人類 その2」

ブレーキー大佐:「それじゃあ、害虫退治と行きますか。 野郎共、配置に付け!」


大佐の号令と共に、…セーヌ川を船で運ばれて、先から待機していたアンブロッシ少佐の指揮するVAB装甲車とAMX-10P歩兵戦闘車が、エンジン音を唸らせ始める!


大佐:「取り敢えず、鬱陶しい飛蝗の群れを何とか退かせてくれ。」


少佐:「火炎放射を使います。 ピーター(AMX-10Pを操縦する軍曹)! ナパーム用意!」


ピーター:「了解!」


大佐:「リチャード(もう一体のD-Bodyパイロット、大尉)! 「聖霊」捕獲用「グレイプニル・ワイヤー」準備、俺はN2ガン(注、此処では液体窒素銃の事、メタモルフォーゼ-0223話に出て来た奴です、)で援護する。」


リチャード:「了解です!」


大佐:「5秒後に作戦開始する。いいな、行くぞ、…Go!」



ガラガラと、けたたましい大排気量内燃機関の轟音を吐き散らしながら、AMX-10Pと2台のD-Bodyがノートルダム寺院裏の公園へ! 生け垣も植木もおかまい無しに、一気になだれ込む!


全身飛蝗に集られた老婆まで、距離10m!

直ちに配置に付いたAMX-10P歩兵戦闘車の上から、…火炎放射機を照準!


大佐:「火炎放射、開始!」

ピーター:「火炎放射!…開始!」


復唱の終わるや否や!…まるでホースで水を撒いた時の様に弧を描いて、炎を纏ったM4ナパーム剤が、老婆の形をした「バケモノ」を直撃する!!


炎は、辺りを飛び回っている飛蝗の群れにも燃え移り、まるで仕掛け花火の様に辺り一面に火の粉が舞い広がって!…ベンチに座っていた小さな老婆の姿は、あっと言う間に黒焦げの炭へと変わり果てる!



大佐:「放射止め!」/ピーター:「放射止めます!」


メラメラと、座った格好のママで、燃え燻る真っ暗な残骸を、暫し観察する。


ピーター:「やったのか? …意外に、大した事無かったな。」


大佐:「私語は慎め、コレ位でくたばるようなら、苦労はせん!」

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