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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第七章「ガルニエ・クライシス・インテルメディオ」
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054 藤森楓「イーヴィル×アイ その2」

背広女の装着したマイクロフォンと襟に着いたCCDイメージセンサが、これまでの会話と映像を作戦管制室に伝え、即座に「藤森楓」の身元が照合される。


オペレータ:「藤森楓、聖霊能力を封印する「ヒエログラフ」を皮膚移植した工作員、管理者は「関目徹」、記録によれば、彼女が携帯しているのは。コードネーム「アメミット」と呼ばれる、「聖霊殺しの武器」です。」


背広女:「「聖霊殺しの武器」を、貴方が、持っているの?」


一気に、辺りが、ザワメキ立つ!


藤森:「え? そう、なのかな、…多分、」

背広女:「早く「それ」を使って、事態を収拾して頂戴! 一刻を争うの!」


藤森:「いや、それがね、…」

三条:「御姉様、アメちゃんは、今どこ?」


藤森:「実はさ、成田でうっかり手荷物に入れちゃった訳なの! それでセキュリティで「液体もの」持ち込めないでしょ、だから、しょうがなくて、緊急避難的に、……」



5分後、日本からの国際通信で、「関目徹」が吼える!


関目:「全く、何をやってるんだお前は?」


藤森:「だって、アンタが、身体ん中に仕舞っても大丈夫だって言ったんじゃないの! 入ったっきり、取れなくなるなんて、聞いてないわよ!」


三条:「御姉様、…一体、何処に、入れたの?」


茜の目が、フラフラと泳いでる? 口元が、何時に無く、…ニヤケてる?


藤森:「違うの、茜、お願い説明させて!」

関目:「どうせ、お前の事だ、面白半分興味半分で、快楽に身を委ねたのだろうが!」


藤森:「馬鹿言ってんじゃないわよ!アンタと一緒にしないでくれる!」


私は、茜に縋る様に、…


藤森:「私は、最初、ブラの中に隠したの、そしたら、あいつ、殆どスライムみたいだから、ドンドン薄く伸びて、下の方に、落ちて行って、それで、此の侭じゃ、ズボンの裾から、外に零れちゃうって思ったから、仕方なく、ちょっと、パンツに隙間を開けて、…」


三条:「それで、…入れちゃったんですか?」


茜の目は、…何でそんな、興味津々なの!??


藤森:「私も必死だったの! 係の人に見つかったら大変な事になると思ったから、それで、つい、そのまま、…」


あかねぇー!…何でそんな、興味津々なのおぉ?????




背広女:「それで、結局「アメミット」は何処にあるんだ?」


藤森:「それっきり、見つからないの! 落っことして無い事は確かよ、だってずっとチェックしてたもの、だから、パンツの中に入って、それっきり、消えちゃったって、そう言う訳で、…どこかな?」


関目:「呆れて物も言えんが、まあ、大体予想はついた。 お前の身体には霊的干渉を無効化する呪いがかけてある。 アメミットにしてみれば、自分の思い通りにならないお前の身体の表面は居心地が悪かった訳だ。 それに、元々アメミットは湿った処を好む性質が有る。 つまり、お前の下着の中で湿っていて隠れるのに適した「壷みたいな物」の中に退避したと言う事だな。」


藤森:「、…どうしよう〜」


関目:「流石に私も「そんな所」迄は「ヒエログラフ」を書き込んでないからな。 お前の半分は「悪霊」だから普通に考えれば、胎内に侵入された時点でお前がアメミットに喰われても可笑しく無いのだが、余程居心地が良かったのか? それとも子宮には、何らかの霊的なバリアが作用しているのか、…興味深いな。」


背広女:「つまり、この子の女性器の奥に「聖霊殺しの武器」があると、そう言う事ですね、」


関目:「恐らくそう言う事だ、」


背広女、ナイフを取り出す、


藤森:「ちょっと、何するの?…かな。」

背広女:「大丈夫、死なない様にするから、一寸だけ我慢して。」


藤森:「それって、どういう意味?」

背広女:「今、貴方の子宮の中に、人類を救う為にどうしても必要な「武器」が、仕舞ってあるの、だから、…解剖して取り出す。」


藤森:「ひぃ、…何で、私って、こんなのばっかりなの?」

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