053 藤森楓「イーヴィル×アイ その1」
誠に申し訳ございません!
第七章「ガルニエ・クライシス・インテルメディオ」にはGL要素含みます。
苦手な方は、読み飛ばして下さい。
第八章から読んでも大丈夫な様にはして置きますので、、
灯火
化物vs化物の戦いを避けて、逃走する私、藤森楓と三条茜一行。
茜を狙う溶岩男(美少年×フルチン)から出来るだけ距離を取りたい所なのだが、ますます数を増した肉食飛蝗の群れを嫌って、取り敢えずガルニエ(オペラ座)のロビーに転がりこむ。
藤森:「何なのよ、全く!」
不思議な事に、肉食飛蝗は茜の身に着けた「ナザール・ボンジュウ」の淡い光を避けているらしく、お蔭で私と茜は無傷のままだった。
一方ボディガード達は、上着を脱いで、体中に纏わりつき、シャツやズボンの中にまで潜り込んで肉に噛み付いた飛蝗を引きはがし、床で、踏み潰している。
背広女:「応援を送ってもらえないですか?」
背広女が、無線で本部に要請するが、
そうは言っても、道路は渋滞、そこら中に肉食飛蝗が大群を為し、しかも発火性の口臭をまき散らす巨大怪獣が暴れる街に、一体、誰が近づけると言うのだろうか、…と言うのは言ってて薄々気づいている。
少尉:「現在、三条茜を安全地帯まで退避させる為の最善策を検討中だ、もう少し現戦力で凌いでくれ。」
背広女:「対「聖霊」で有効な武器は無いのですか? あんな不死身の化物相手に、ボディガードに毛の生えた様な今の兵力ではそう長くは守りきれません。」
「大和武琉」が暫くは応戦してくれるだろうが、それも何時までもつかは分からない。
三条:「スミマセン、あの「顔の無い人」は、「聖霊」なのですか?」
三条:「「聖霊」なら、対処する方法があります。」
一同が、ザワっと、…ユルフワカールのFカップ美少女に、注目する。
背広女:「三条さん、どう言う事ですか?」
三条:「御姉様、アメミットちゃんを、連れて来ていますか?」
私、藤森楓は、ゾワっと、…目を逸らす、
藤森:「ええ、一応、…でも、何で?かな?」
私、藤森楓は、何時もより二倍、声が上擦っている!
三条:「今こそ、御姉様の力が、必要な時なのです!」
藤森:「今? 必要なの? ここで?」
私、藤森楓は、何故か、顔中、超熟トマト状態?
三条:「アメちゃんなら、「聖霊」を食べちゃう事が出来ると思うんです。」
藤森:「そうね、でも、ちょっと、今すぐは、無理かも、知れなくて、…」
三条:「アメちゃんに何か問題でも?」
藤森:「そう、言えない事も、無いかもしれない。」
煮え切らない会話に、背広女が割って入る。
背広女:「どうしたの、何を揉めているの?」
三条:「御姉様は「聖霊」を食べちゃう「可愛らしい?」ピンクのウミウシを連れているんです。 その子を使えば「聖霊」を動けなくする事が出来るかも知れないんですけど、…」
背広女:「あなたは、一体?何者?」




