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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第六章「ガルニエ・クライシス」
52/135

052 大和武琉「ホテル・オブ・ザ・インフェルノ その5」

意味深なフリオ(超美男子×フルチン)の問いかけ等、完全無視で!

武琉(目付き悪い×全身黒焦げ)は其の儘フリオの上に馬乗りになって! そして、


フリオの喉元へと、硬質化したエナメルの爪を突刺した!


武琉:(殺せないなら、乗り気はしねえが、身体ごと、乗っ取る!)

(注( )は心の声)


噴き出したフリオの体液が、大気に触れて発火! 武琉の腕を高熱の炎に包みこむ! と同時に、ずぶずぶとフリオの体内へと侵入し、あたかも蛇の猛毒の様に、血管に、リンパ管に、神経系統に、感染・汚染する、もう一人の武琉、…「観事」!


武琉:「何だ、これは!」//観事:(武琉!この子 、変だよ!)


武琉の皮膚を、フリオの体液が溶かし、フリオの体内を武琉の細胞が侵略し、とうとう武琉の上腕部全部が、フリオの喉に食い込んだまま、…


千切れた!


次の瞬間、フリオの肉体は燐の炎に包まれて、真っ白な灰へと粉砕する!

もろともに砕けて、消失する武琉の右腕!


武琉:「こいつ、…何も無いだと!」


確かに掴んだ、蹴った、抉った筈のフリオの肉体は、…そして、武琉の全身を包む炎さえもが、…実体が、無い?


フリオ:『そうだな、私はもはや、物質とは言えないモノなのかも知れないな。』 (注『』英会話)


振り返った星鼻モグラの背中から、再びずぶずぶと這い出る様に出現する、フリオ・キャンデラ! 更にさっきよりも若返って、超・美少年に!?


フリオ:『しかし、そういうお前も、この世のモノでは無い様だな。』




右腕を失いながらも、闘志を失わない武琉の全身は既に炎も尽きて、滑らかな真珠色の皮膚に包まれている。


ぞわぞわと毛が逆立つように、武琉の一つ一つの骨格が、音を立てて伸びて行く! 175cm程だった身長が僅か10秒で、200cmに伸びる! 手足も長く、細く、その姿は、まるで、…ずぶ濡れで萎んだ猫?


観事:「クルルウウウゥ…、」


遥かに人間とは掛け離れたバランスで、長い手足、首、細長く変形した頭、ガリガリの胸と腹、ぴんと長い耳に、大きな猫の様な瞳。


観事:(今度、僕の番!)/武琉:(やれやれ、…きりが、無いな。)

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