043葛葉 毅「思春期の聖霊 その2」
物置の中は、まるっきり、日本の一般的な住宅の、リビングルーム?…大体10畳位? 外は真夏だと言うのに、何故だか冬の装い、ホットカーペットに、…炬燵???
付けっぱなしの大型液晶モニターから、ラノベ原作のアニメが流れている。
件の少女は、どうやらトイレ?…らしい。
イボンヌ:「ミリアム? お仕事よ。」
トイレ:「はあ、イボンヌ? ちょっと待ってぇ、今、大事な所、…ぅん!」
やがて、水を流す音がして、個室のドアが開く、
少女:「いやあ~、蜜柑食べ過ぎましたわ、…って、」
中から出てきたのは、下半身パンツ一丁の美少女、…下のジャージは、そう言えば炬燵の傍に脱ぎっぱなし、、
少女:「おとこ!? 何で、男がいんのよ! ってヤダ、馬鹿! アンタ何処見てんの?」
少女、真っ赤になって、…上着の裾を引っ張って、急いで股間を隠す!!!
葛葉:「すまなかった、悪いが時間がないんだ、直ぐに出動の支度をしてもらえるか?」
美少女、床にアヒル座りになって、首から上は、瞬間沸騰中!
少女:「アンタ何様よ! 何でエラそうな訳? イボンヌ、こいつ何とかしてよ!」
イボンヌ:「ほら、先週言ったでしょ、私暫く休むから、その間の代わりの人よ。」
少女:「男なんて聞いてない! こんな乙女の敵は嫌よ! 何でこいつ私のパンツガンミしてる訳! この変態!」
葛葉:「やれやれ、嫌われたものだな。」
イボンヌ:「頼むから仲よくしてよ、毅、悪いけど暫く外に出ててくれるかな。」
少女:「そうよ、出てけ、勝手に入ってくんな!」
追い出された葛葉に、廻りの管制官達の、生暖かい、…眼差し、、
葛葉、…苦笑い、、
葛葉:「これは、予想以上に梃子摺りそうだな。」




