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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第四章「シュラバ・イン・ザ・ルーブル」
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037藤沢明里「セッキョー・イン・ザ・ルーブル その1」

藤沢:「さいてーです。 星田さん。」

星田:「ちょっと、メール交換しただけだよ、瑞穂は、多分藤沢さんとメールしたって怒るんだ。」


藤沢:「ウチは星田さんとはメールしませんから。」

藤沢:「て、そうやなくて、鴫野さんの事、どう思てるんです?」


星田:「どうって、ちょっと残念な、困った姉貴、かな。」

藤沢:「またぁ、そんなんやから、…鴫野さん、可哀想。」


星田:「何で、一方的に怒られてんのは、僕の方だよ。」

藤沢:「はぁあ、…男って、此れやから、…」


星田:「ねえ、何で僕、初対面の藤沢さんに、此処まで呆れられてるのかな?」

藤沢:「別に、ウチは鴫野さんの味方ですから。」


藤沢:「それで、アリアって、誰なんですか?」


途端に冴えないヒラメ顔のおじさんが、赤面する!


星田:「一応、僕の、奥さんかな、」

藤沢:「星田さんって、本当に結婚してるんですか?」


星田:「何で、そんなに不思議そうな顔する?」

藤沢:「信じられへん、それやのに、鴫野さんにあんな顔させて、本当に信じられへん!」


何だか、世の中、色々間違ってる、…


星田:「ねえ、何で君、そんなに怒ってる訳? 僕、君に何か悪い事したかな?」

藤沢:「星田さんは、女の敵です。軽蔑の対象です。」


こんな冴えない男が、何であんな美人を泣かせる?

一体どこにそんな魅力が有るの? そんな男と結婚する女って、一体何者??


藤沢:「それで、写真とか、無いんですか、奥さんの。」

星田:「一応、持ってるけど、」


と、ちょっとメタボ気味なおじさんがスマホのアルバムから、一枚の写真を選び出して見せるが、…


それは、…

背の頃は130cm位だろうか、華奢で中性的な肢体。傷一つ無い端正な小顔は透き通る様に白く、長い睫毛に大きくて深い瞳、ウェーブした艶やかな髪は腰まで届く豊かな長髪、そして潤った唇。


まるで星を集積する夜光虫の様に、…全身から、おぼろげに光を放っている。


私は、しばし呼吸と言葉を失って、

その、気味が悪い位に美しい少女の姿に、…釘付けになる、

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