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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第四章「シュラバ・イン・ザ・ルーブル」
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035鴫野瑞穂「メール・イン・ザ・ルーブル その1」

藤沢:「やっぱり、結婚、してたんですか? お二人!」


鴫野:「まさか、そんな訳ないじゃない、ああ言う手合いが来た時の常套手段よ。」


すっかり信じ込んで、あからさまに驚く顔の藤沢明里に、…私は苦笑い。


星田:「瑞穂はしょっちゅうナンパされてるからなぁ、」

鴫野:「何? 私がいけないの? それとも男の方が悪いの?」


そうよ、もろもろ男の方がいけないのだ、何時だって絶対そうに決まっている!

そう、男なんて、どいつもこいつも!……?


鴫野:「……!」


星田:「なんで今日はそんなに絡むんだよ?」

鴫野:「アンタ、妙にトイレ長かったけど、…何してたの?」


ウチの残念男が、一瞬身構えて、瞬間狼狽える!…やっぱり!怪しい!


星田:「トイレでする事は一つだろ?」

鴫野:「生憎と女はそういう訳でもないのよね、…ちょっと、携帯見せてみなさい。」


私は、三白眼で残念男に、にじり寄る。


星田:「何で、…携帯?」

鴫野:「アンタ、前科有る癖に、逆らう気?」


星田:「ちょっと、勘ぐりすぎじゃないか?」

鴫野:「やましい事が無いなら見せてみなさいよ。」


結局、蛇に睨まれた蛙よろしく、身じろぎ一つできない残念男のズボンのポケットから、私はスマホを取り上げる。


鴫野:「パスコード変えたの?」

星田:「普通変えるじゃん、ほら定期的に変えろって聞いてくるから、」


藤沢:「ふわぁあ…、浮気は、いけませんよ。」

星田:「浮気じゃないって! だいたい僕と瑞穂はそういう関係じゃないから!」


何だか、初心うぶな藤沢明里が、軽くオドオドしている?


設定>メールから、隠しアカウントを発見、アクティベートさせて、「受信ボックス」、いや、…「領収書」と書かれたフォルダーを開く。


数件の受信メール発見、確かに「こいつ」がトイレに籠っていた時刻と、…一致する。

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