026葛葉 毅「144000分の1の少女 その8」
閃光弾:「「…!……パーン……!…」」
葛葉は閃光に目が眩んで立てなくなった三条の手を掴んで、走り出すが、…流石にサングラスをかけていた暴漢連中には、分が悪かった。 想定よりも早い反撃を喰らう!
銃声:「「…タん!…」」
銃声:「「…タん!…」」
複数の方向からの銃撃、…こいつら、三条に当たったら、どうするつもりなんだ!
連中は、お構いなしに銃撃しながら、二人を追いかけて来る。
その足元に、葛葉が転がした小型のC-4爆薬、その上を走り抜けようとしたガバメント男のズボンには、いつの間にか「引っ付き虫(茜の襟首に付いていた物と同じ様な物)」が付いていて!
C-4爆弾:「「「!!…バ… …ン…!!」」」
「引っ付き虫」に反応した起爆装置がC4火薬を爆発させて、轟音と爆煙が、暴漢達の皮膚を焼き焦がす!…恐らく3人以上は道ずれにした筈?
葛葉は、爆発の衝撃に転げそうになる三条を強引に引き起こしながら、尚も、大通りへ向かって走る!
ところが! その道の行く手を、突然現れた大型のSUVが、塞いだ!
車から、降りてくる、更に4名の、敵!
葛葉:「こっちだ!」
葛葉は直ぐ傍のドアを蹴破って、レストランの厨房に転がり込む!
行き成り飛び込んできた男女に面食らうレストランの従業員や客を、置き去りにして、店の入り口から、…大通りへ抜ける!
其処には、…
道路封鎖するパトカーと、ベレッタ90-Twoを構える警官?
三条:「待って、私、もう、…走れません。」
息を切らして、地べたに膝をつく三条、
警官は、まるで葛葉を犯罪者と決め付けるかの様に、ベレッタを照準する。




