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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第三章「アンダー・ザ・エッフェル」
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024葛葉毅「144000分の1の少女 その6」

葛葉:「…それで、君の想い人には連絡が取れたのか? 悪いが、私もそんなに長くは君に付き合っては居られない。」


三条:「あらら、つれないんですね。 じゃあ、最後にお昼ご飯付き合って下さいよ、それで、無罪放免、解放してあげます。」


少女は、店員に代金を払い、12個入りのカヌレの袋を受け取って、小さなお菓子屋の扉を開ける。


途端に、パタパタと軽快な羽音を立てて、扉の呼び鈴にとまっていた小さな飛蝗(ばった)が飛び立った。



葛葉:「それじゃあ、ランチを食べたら真直ぐに帰るんだぞ、保護者の所迄送って行く。」


三条:「契約成立ですね、此処から少し歩いた所に、有名なココット料理のレストランが有るんです。」


やがて、葛葉の手を引いて歩く少女の前に、3人の厳つい男が現れて、道を塞いだ。


ちらりと振り返った後ろには、恐らく一味と思われる4人の男、どうやら、既に、囲まれているらしい。


葛葉:『Who are you?(お前達、何者だ?)』(注、『』は英語)


男1:『その娘の知り合いだ、大人しく娘を引き渡して投降しろ、お前に勝ち目はない。』


男1は、ジャケットの下の、目立つ「銀の鍵」のアクセ?タイピン?が付いたホルスターをチラリと見せる。…コルトガバメントM1911A1、


葛葉:『本物か?』/男1:『オリジナルだよ、』


他の連中も、銘々に、得物を懐に抱いているらしい。


こいつらが、この娘のボディガードだと言う事か?

確かに、さっき片付けた連中の中に、見覚えのある顔も居る。…しかし、


葛葉は、俯いて溜息を吐きながら、上目遣いにガバメントの男を値踏みする。


葛葉:「悪いが、お前達ではこの子の護衛には役不足だ。 やはり、私が責任を持って、保護者の所まで送り届ける事にしよう。」

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