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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第二章「ラスト・シャンゼリゼ」
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018藤沢明里「濡烏の髪の乙女 その5」

ぼんぼん:「おっと、君が僕を独占したい気持ちは解るよぉ、でも、ビジネスは最優先なんだ、勿論、君とのアポイントメントは、…その次の最優先だけどねぇ。」


鴫野は、スマホに細々しく何やら入力して、それから、…エンターKey、


鴫野:「リョウブグループだっけ、今し方買収されたわよ、次期取締役の再編もあるでしょうけど、貴方は選ばれない様にしておいてあげたわ。 芸能プロダクションだっけ? こっちも明日には解体かな? 後、貴方の資産は4親等まで差押えになったミタイだから、そこのお金も拾ってちゃんとしまっておいた方が良いんじゃない?」


鴫野瑞穂が、ぼんぼんに向って初めてにっこりと、微笑んだ。


ぼんぼん:「なんの、冗談かな? 意外に面白いんだね、君、」


そのぼんぼんに駆け足で近づいてくる、何やら有能秘書っぽい女。…ぼんぼんに耳打ちして、


ぼんぼん:「何? 馬鹿な? 嘘だろ?」

ぼんぼん:「そんな訳あるか、ちゃんと確認しろ。」


みるみる、ぼんぼんの顔が土気色に変わって行く。…女秘書を怒鳴りつけながら、速足で雑踏を後にするぼんぼん。


藤沢:「鴫野さん、何か、…したんですか?」

鴫野:「チョットした景気対策って奴よ、」


それから、何故だかブラウン運動の様に人垣が砕けて、分散し、


星田:「何かあったの?」


そしてトボトボと私達に近づいてくる、背の低いヒラメ顔のお兄さん? 優しそうなんだけど、見るからにぱっとしない。…残念な風貌、


鴫野:「アンタが何時までもウンコしてるから、お蔭でこっちは変なボンボンにナンパされかけたのよ。…大体、真夏にカキなんか注文するからいけないんでしょう!」


星田:「カキに当たったら、こんなんじゃ済まないって。」

鴫野:「ほんとにもう、大丈夫なの?」/星田:「平気だってば。」


人間生きていると時々、信じられない様な不思議な出来事に遭遇する事が有る。 星田さんを見る鴫野瑞穂の目は何処となく私が武琉を見るのに似ている。


…本当にこの二人、一体どういう関係なんだろう?

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