117 ミリアム・マリア・ヴァリ:「偽プロメテウス その2」
ミリアム:「ちっ! こうなったら、何台でもやってやるわよ!」
「真プロメテウス」、やけっぱち、モトイ覚悟を決めて、偽プロメテウスに向けて、特攻!
錐もみ旋回で敵プロメテウスのホーミングレーザーを搔い潜り! レーザー照準を極めて!
レールガン:「「…(撃破!)…」」
ミリアム:「ひとつ!」
続いて出現する偽プロメテウス、が、完全に海中から浮かび上がるのを待たずに、…
レールガン:「「…(撃破!)…」」
ミリアム:「ふたつ!」
更に、今度はもう一つ渦が増えて、同時に二体の偽プロメテウスが出現する!
レールガン:「「…(撃破!)…」」
レールガン:「「…(撃破!)…」」
ミリアム:「みっつ!…よっつ!」
葛葉:「きりがないぞ、ミリアム、プロメテウスは海中に潜れるのか?」
レールガン:「「…(撃破!)…」」
レールガン:「「…(撃破!)…」」
ミリアム:「いつつ!…むっつ!」
更に二体を撃破!
ミリアム:「そんなの知らないけど、当然でしょうが!」
で、行き成り海中に突っ込む真プロメテウス!
機体を包むピンク色の輝きが、海水の抵抗を全てキャンセルするらしいが、このバリアが掛かっている間は、こちらもレールガンが使えない。
キャノピー越しに見ると、ヨグ=ソトースと思しき、超巨大なクジラ?の頭の上の鼻の穴から、潮と一緒に次々と出撃していく、偽プロメテウス軍団!
巨大鯨の周りを守る様に配置して、海中でもお構いなしにホーミングレールガンで攻撃を仕掛けてくる!
幾ら、真プロメテウスが水の抵抗ゼロで海中を飛び回れるとしても、数体のプロメテウスからの同時ホーミングレールガンの砲撃を、何時までも躱し続ける事が出来る訳がない!
瑞穂:「何かもっと、決定的に強力な武器は無いの? いっぺんでアイツらをしとめられる様な、」
ミリアム:「あんたも聖霊なら、なんか手伝いなさいよ!」
ミリアム:「って、…きゃあ!」
敵レールガン:「「……(衝撃!)……」」
そして、偽プロメテウスの砲撃が、とうとう、真プロメテウスの頭部に、命中! 吹っ飛ばした!
ミリアム:「まだだ、たかが頭をやられただけだ!」
続けざま、…背後に回われた別の偽プロメテウスからの攻撃!
避けきれなくて、今度は翼形態の外部装甲を片方、吹き飛ばされる!
敵レールガン:「「……(衝撃!)……」」
ミリアム:「ぐううぅ…!」
ミリアム:「どうしよう、もうあんまし、もたないかも!」
葛葉:「敵が多すぎる、…」
瑞穂:「仕方ないわね、底まで潜んなさい! 出来んでしょ!」
ミリアム:「どうすんの?」
ミリアム、半べそ、
瑞穂:「良いから! 早く!」
ジグザグ飛行で追いかけてくる敵ホーミングレールガンを振り切りながら、…
ボロボロになった片肺のプロメテウスが、北極海の海底に、到達する、
上空から迫る無数のホーミングレーザーの弾幕!
瑞穂:「ひねり潰してくれる!」
そして、海底の岩盤が、轟音と共に隆起! 崩れ、変形し、積み上がり、…
巨大な岩のゴーレムが出現!
尚も襲い掛かる、敵レールガン!
岩で出来たゴーレムの身体は、次々に敵レールガンの餌食となり、ぼろぼろに崩れて行く、が、…
瑞穂はその隙に、海底岩盤から「黒曜石」を召喚!…鏡面仕上げのピカピカの「鏡の盾」を幾つも形成して、自在に飛び回りながら、…プロメテウスの周囲を護衛!
敵ホーミングレーザーを反射して、…軌道を変えた!
超巨大クジラにレーザービームを跳ね返し! 偽プロメテウスのレールガンで、その土手っ腹に、…大穴を開ける!
瑞穂:「なんだ、結構しょーもない弱点あんのね、アンタの聖霊、マジで通用するとは思わなかったわ、」
ミリアム:「五月蠅い! しょーもない言うな! なによ、アンタのゴーレムだってすげえだっせえデザインじゃないのさ!」
葛葉、「兎に角、鏡の盾でレールガンを防ぎながら、あの胴体の穴に入るんだ。」




