首都防衛イベント─開始前─
お久しぶり!
マジで久しぶりですね。
イベント編です。どうぞ。
イベント開始の日。その日、プレイヤーだけでなく街の住人達も殺気立っていた。プレイヤーには運営から、住人達には冒険者ギルドからそれぞれ情報が行っている。
私は公都の北にいる。理由は簡単に言えば、市街地があるからだ。私はここに暮らす人々を、NPCだからと見捨てることなんて出来なかった。だから例え西側からモンスターの大軍が着ていると情報が入っていても、私はここにいる。
私以外のプレイヤーの姿は少ない。それどころか、冒険者もほとんどいない。
戦力分布としては、西側にプレイヤー三千、冒険者五千。東にプレイヤー五十、冒険者二百。南にプレイヤー二百、冒険者五百。北にプレイヤー二十、冒険者八十だ。
東は敵影がないため少ない。精々が応援が到着するための時間稼ぎだ。
南は東からの撃ち漏らしが流れてくる可能性があるから。
北は森が近く、大軍が展開しづらいため襲撃も少ないだろうということらしい。
「その油断が仇とならなければいいんだけど」
特に、ここにいるほとんどの冒険者の気は完全に緩んでいる。何かあったときに咄嗟に動けるとは思えない。
「それ、フラグ」
いつの間にか背後にいたシャドウの言葉に、私は特に驚くことなく返事をする。
「いい加減、私をストーキングするの飽きない?」
「ストーキングじゃない。護衛」
前に猫っぽいと称したが、もはや犬だ。
前にあったトロール狩りの時に何やら気に入られたようで、こうして私の後ろを着いてくるようになった。実害はないので放置している。
それに、たまに捕まえて愛でてるし。
「拙者もいるでござる」
イザヤナギだ。彼は何故ここに?
「拙者の師匠が市街地で道場を開いているからだな」
「なるほどね。まぁ、当然の判断じゃないかな」
一部張り切っている冒険者も、イザヤナギのような事情があるのだろう。例えば、家族が市街地に住んでいるから、とか。
そんな中、私の索敵スキルに反応があった。
「おねーちゃん!」
そんな言葉と共に背後からキノが飛び付いてきた。それをひょいっと避ける。
キノはそのままシャドウを押し倒すように転倒した。
「ちょっとお姉ちゃん! 避けなくてもいいじゃん!」
飛び起きて詰め寄ってくるキノ。
「ギルドはどうしたの、サブマスなんでしょ?」
脳天に軽くチョップを落としながら言う。
「ふぇう!? うごご、HPが一割持ったいかれるって、お姉ちゃんSTR高過ぎ······」
涙目で恨めしそうに見てくるが、涼しい顔をしてスルーする。
「で、わたしがここにいる理由は、単にわたしがお姉ちゃんのところに来たかっただけ。ギルドはフウコに任せてきたし、戦力的にも問題ないしギルメン達の許可も貰ったし」
「フウコはともかく、ギルメンは無理矢理押し切ったんじゃないの?」
「え、えー? そんなことないよーあはは」
白々しい。
「まぁ、よいのではないか?」
「イザヤナギ······はぁ、仕方ないか。キノ、広範囲魔法は使わないでよね? さすがに当たるから」
「わたしとしては広範囲魔法でないと当たらないお姉ちゃんの方が恐いよ」
失礼な。キノの魔法だから当たると言っているのに。
いや、雷って速いんだよね。
「アサヒは、人間辞めかけてる」
シャドウが奇妙なものを見たような表情をして言った。
「そんなこと······ないとも言えないけどさ。まだヒューマンだよ?」
「気が付いたらハイヒューマンになってたりして」
「有り得る」
「むしろまだヒューマンの方がおかしい」
酷い言われようだ。否定しきれないのも問題だが。
その時だ。街の西から信号弾が上がったのは。
「始まったみたい」
キノの言葉に、私は索敵スキルを全開にする。
イザヤナギはいつでも刀を抜けるように。シャドウは自然体でありながらいつでも動けるだろう。キノは魔力を研ぎ澄まさせていく。
だが、周囲の冒険者の多くは気を抜いたままなのが私を少し苛立たせた。
Fate/GOでドレーク姐さんが来た。けどね、他にも育てるのがいるんだよ。☆5だけでもジャンヌとかアルトリアとかオリオンとか玉藻とか。




