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竜の軌跡  作者: 糸田シエン
修行編
7/81

魔法とは何か

前回魔法についてあまり触れていなかったので。

「リアよ、魔法とは一体なんだと思う?」


 師匠の突然の問いに、私は前世の知識を動員して答える。

「魔力を使って現象を起こす力……ですか?」

「大体は合っているな。では魔法の行使には詠唱をするんだが、どうしてだと思う?」

「うーん……世界の(システム)がそう定めているから……?」

「それは違う。詠唱は、言わば魔法の説明書だ。この魔法はこのような形で、属性は何で、性質は何で、利用方法はこうで……といったものを示すモノなんだ。その説明書を基に魔法のイメージを固め、魔力でもって再現する……それが『魔法』だ」


 師匠の説明が終わる。師匠は基本放任主義で、悪い点があるか自分から行かない限りは放置だ。だからこそ、疑問に思えばすぐに言った方が色んな意味でいい。

「師匠の言い方だと、イメージさえ万全なら詠唱はいらない……ということになりますよね?」

「そこに辿り着くとはさすがリアだな。その通り、イメージさえ固まっていれば詠唱は必要ない。それが無詠唱や詠唱短縮といった技能になるわけだ。イメージさえ固まっていれば、新しい魔法を生み出すことも出来る。リアは前世の、こことは違う世界の知識がある分、新しい魔法を創りやすいかもしれんな」

「師匠、なんだか出来る気がしてきました。少し試してもいいですか?」

「危険なことはするなよ」


 師匠の許可も出たし、早速イメージをする。

 えーっと、そうだなぁ。どこ○もドアにしよう。入り口は私の目の前。出口は師匠の背後。魔法の名前は……。

「ワープゲート」

 魔力が減る感覚がする。消費は約500といったところか。

「ドア……?」

「師匠の後ろにもありますよ。で、イメージがしっかりしてれば、こっちから入ると……」

 ドアを開け、それを潜ると、目の前に師匠。ただし景色は先程とは違う。

「成功ですね!」

「空間魔法……なのか? いや、こんなものは初めて見るぞ……! さすがリアだな」

 頭を撫でられる。くすぐったくて、気持ちよくて、つい顔が綻んでしまう。

 魔法のコツも掴めたし、これからもバンバン鍛えるぞー!

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