王都という街
リアメインのストーリーに戻ります。
ザッハランド王国。民主制の公国、実力主義の帝国、宗教国家の神聖国とは違い、世襲制の王政を敷いている。そしてこの国で一番述べるべきなのは、魔法技術の発達度だ。他国よりも頭一つ飛び抜けている現状、より多くの魔法使い達がこの国に学びに来る。
もっとも、私の持つ魔法と比べると、幼稚園児が大人に喧嘩を売るくらいの差があるわけだが。
国の説明はこれくらいにしておこう。
私が今いるのは王国の首都。ユーとスニィも一緒だ。
「んー、結構いい国だね」
街は活気に溢れているし、冒険者やプレイヤーもそこそこ多い。
ただ、少し気になるのが精霊が攻撃的な雰囲気を纏っていることだ。
精霊とは本来人懐っこいもの。だから対価を与えてお願いすると、実行してくれたりする。もっとも、それ専用の言語を覚えなければならないけど。
「リアちゃん」
「うん。スニィも分かるんだね」
ともかく、精霊が攻撃的なのは本来あり得ないこと。ならばそうなった理由があるハズだ。そう考えると、少しキナ臭い。気を付けた方がよさそうだ。
「お姉さま、一体なんの話?」
「かくかくしかじかでね」
「まるまるうまうまというわけか」
なんか通じた。てかホントに通じてる?
「まぁ、ワタシには精霊を見ることも会話も出来ないから分からないけどなぁ」
本当に通じてた。
「ま、とりあえず精霊がこうなってる原因を探りながら観光しよっか」
「そうしましょうかー」
「そうだな」
街を歩いて分かったのは、街中に魔道具があふれていることだ。恐らくこれさ他国では見られない光景だろう。そもそも魔道具とは魔石と呼ばれる、魔物やモンスターから採れる魔力の塊をエネルギー源としている。これだけの魔道具を動かすだけの魔石だけでかなりの量になりそうだ。
「うむ、こんなに魔道具を見たのは初めてだ。実家にお土産として買って帰ろうかな······」
「いいんじゃない? 長く使えるヤツの方がいいかもね」
「うん。やそうする」
ユーが魔道具を物色し始める。
ユーが選んだのはスタンドライトだった。勉強机なんかに置くと丁度よさそう。
空を見上げると太陽が高い位置から見下ろしていた。お腹も空いてきたし、そろそろお昼にするか。
「ねぇ、昼は何が食べたい?」
「おさ姉さまの作ったものならなんでもいいぞ! むしろ、お姉さまに食べられたい、かな······」
最後の方は小声だったから回りには聞こえなかったのでよかった。てか昨日もにゃんにゃんしたのに。
「わたしはリアちゃんを虐めたいかな。ベッドの上で」
「はぁ、それは夜にね。昼はそうだなぁ、カルボナーラにしようか」
はしゃぐユーを追いかけながら、いつもと変わらない日常が微笑ましく思えるのだった。
あぁ、ユーの実家帰りの話をこの次の帝国編に入れようと思う。




