アサヒvsふもっふ
短いインターバルでの二つ目。
短けぇ。
雪を伴って対峙する。ふもっふの手には短剣。それも扱いやすさを重視しているかのような形状だ。
対する私は二刀流。リアちゃんから買った二本の片手直剣。あれからかなり進化して、魔法切断やアンデッド特攻、HP吸収などの効果が追加されている。
雪にはあらかじめ一つ命令をしてある。それは相手のテイムモンスターであるココンの足止めだ。
開始と同時に雪が飛び出す。ココンは陽炎のように揺らめくと、そのまま姿が消えた。
なるほど、幻術系か。だが雪は狼、視覚以外でも追跡できる。
「集え光明! 槍となりて射ち貫け! ホーリーランス!」
ふもっふの聖属性の中級魔法が私に向かってくる。すぐに気で身体強化する。
「抜剣『海割り』!」
勢いよく降り下ろした剣は斬撃を飛ばし、ホーリーランスを縦に両断してもなお勢い弱まらず、ふもっふへと迫る。避けきれなかったふもっふは片腕が斬り落とされていた。
二本目を抜いて縮地を用いて一気に肉薄する。
「剣舞『七天』!」
一瞬の交錯の間に七度斬撃を繰り出す。恐らく速すぎて知覚すら出来ないまま、ふもっふのHPはゼロになった。
*
やぁ、フウコだ。
今のアサヒの剣技は私にすら見切れなかったぞ。一体どれだけ強くなったのやら。あたしでも勝てそうにないぞ。あれはまさしく、現在全プレイヤー最強を名乗れる程だ。廃人達のような高レベルプレイヤーでさえ、赤子のように捻られる。
ステータスの差を完全に技術とスキルで覆しやがった。
それにあの太刀筋、私ですら剣閃が辛うじて見えたレベルだったぞ。
「くくっ、これはまた、掲示板が荒れるな」
ニヤニヤしながら、鞘に剣を納めたアサヒを見ていた。
*
やっほ。キノだよ。
お姉ちゃんが強くなりすぎだと思う。仮にもトッププレイヤーを一瞬で削りきるって、わたしには……出来なくはないけど、魔法だし。一対一なら確実に負ける。魔法を斬るってさ、よく出来るよね。盾の後ろから魔法撃とうにも、その内虚空瞬○とかで無視してきそうだし。
段々とチート、もしくはバグキャラになっていきそうなお姉ちゃんの姿を、半ば現実逃避するように眺めていた。
もう、バトル書かなくてもいいかな?
めんどくさくなってきた。
でもボス戦もあるんだよなぁ……。




