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竜の軌跡  作者: 糸田シエン
ウイマール公国・公都編
32/81

神剣の鍛冶師

公都編スタート。

 さ! 着きましたよ公都!

 え? 飛んでる? 仕方ない。移動の間何があったか簡単に説明しよう。


 魔物が二回出た。以上。強いて言うならスニィの撲殺っぷりにどん引きした。

 だって殴って返り血浴びながら恍惚とした表情浮かべてるんだよ? さしがの私でも怖いものはある。


 さて、現在は公爵であるアーガメント家にお世話になってるわけだが、遠慮して他の宿に泊まった方が……って、世界を回るんだからお金は節約した方がいいよね。日本円で五京ぐらいは持ってるけど。

 しばらくは街の散策で時間は潰せるし、退屈することはないだろう。することがなくなれば次の国に行けばいいだけだ。


 スニィの身分登録のために役所に行ったりはしたが、冒険者ギルドには行ってない。そもそも冒険者になる気がない。基本的に冒険者は名を売る職業に近いので、目立つことは避けたいのだ。戦闘力的な意味で。え? もう遅い?

 んなもん関係ねぇ。


 公都の散策も、これといって面白いことは起きなかった。

 そしてやはりと言うべきか、プレイヤーも多かった。まだ初心者を抜けきっていないが、楽しそうだ。


 ……よく考えたんだけど、私って初心者時代ないよね。いきなりフェンリルの群れに止めを刺せとか、普通じゃない。一日でレベルが400に乗るとか、頭おかしい。

 でも、霊峰で私に勝てる奴もういないんだよね。神竜になってから余計にさ。


 そうだ、初心者プレイヤーのために一本鍛えようかな。そうと決まればLet's try!!


「ユー、スニィ。私ちょっと剣を鍛つことにした」

「鍛冶屋にでも行くのか?」

「いや、私専用の鍛冶空間があるから、そこで」

「空間魔法ですかー。リアちゃんって、色々規格外ですよねー」

「お姉さまは素晴らしいということだな!」


 (ゲート)を開き、中に入る。ユーとスニィも入ってきた。

「ワタシは見学だ」

「私も見学ですよー」

「邪魔だけはしないでね」


 まず炉に火の精霊を召喚する。

 さて、使う金属はどうしようか。初心者用なら、鉄……いや、重くなったら軽量化を付加すればいいだけだから、鋼にしよう。それと、芯には大サービスとして神鉄を使ってと。


 こうして出来上がったのがこれだ。


◆◇◆◇


鋼の神剣

製作者:リアーシュ・アルヴレイム

Str+120 Vit+35 Agi+20

神鉄を芯に利用した鋼の神剣。持ち主の理想に合わせて成長し、進化する。ただし『片手直剣』の域を出ることはない。破損しても時間と共に直る。軽量化が付加されているので、軽い。さらに本来の持ち主に以外が使うと、致死ダメージを受ける。


◆◇◆◇


 何これやっべぇ。最後のとか完全に私の神器と同じ効果だし。とりあえず使用者固定と、性能の隠蔽。ただし使用者だけは真の性能を見れるようにして、それを他人に一切伝えられない呪いも付加してっと。これで完成。

 隠蔽時の性能は。


◆◇◆◇


鉄の剣

Str+12

鉄で出来た剣。


◆◇◆◇


 店売りの鉄の剣がStr+15だったので、相応しい持ち主を震い別けようという作戦だ。しかも軽量化により通常の鉄の剣よりも軽いので、見た感じ完全に不良品です、はい。


「リアちゃんって、実はすごい?」

「お姉さまはいつでもすごいぞ!」

「まぁ、ね。少なくともあらゆる分野でこの世界一だと思うけど」

「流石は私の製作者(マスター)ということですかー」

「全部師匠から教わったものだけどね」


 さて、剣も完成したし、変装して露店を開いて売ってみよう。商品は一つ、一見不良品の鉄の剣だけの露店を。

次回、プレイヤー側の主人公の話に移りたいと思います。

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