表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の軌跡  作者: 糸田シエン
ウイマール公国・旅路編
28/81

遺跡探検

「くっ、畜生!」

 悪態をつきながら走り続ける。

「誰だよあんなのに破壊不能属性付けた奴! ふざけるなよ!」

 口が悪くなるのも仕方がない。何故なら、現在進行形で破壊不能の巨大鉄球から逃げているのだから。



 遺跡があるという村に着いたのは夕方だった。遺跡までは歩いて二十分ほどらしく、朝一番で一~二時間探検してから首都へと出発することになった。


 翌朝、日の出から少しして起きていざ出発、かと思ったら、アミリーに微熱あるようだった。

「大丈夫?」

「うん。明日には良くなるだろうから、今日は安静にしてなさいだってさ。遺跡はユーちゃんと二人で行ってくれる?」

 出発も翌朝になってしまったので、今日は一日遺跡探索だ。


「じゃあ、日没までには帰ってくるので」

「気を付けるんだぞ」

 村からの一本道を歩くこと十数分。遺跡に着いた。


「思ったより新しいんだね」

 古くても五百年前だろうか。日本だと戦国時代なくらい前だ。

「お姉さま。この石碑、何か文字が刻んであるぞ」

「うん? どれどれ」

 なんというか、私以外には読めないんじゃないだろうか、これ。

「お姉さま、読めるか? 共通語だけでなく、魔族言語も混ざっているけど」

「他にも妖精言語、精霊言語、獣人言語、竜言語、それに……古代言語もね」

 よりどりみどり過ぎて、解読に時間がかかるなぁ……。

 格闘すること五分。ついに解読完了だ。


曰く、『偽りを破り、迫り来るを退けし者、その真の姿を見るだろう』だってさ。

 それにしても気になるのは、文字の癖が師匠のとそっくりなんだけど……。


「中入ってみようか」

 遺跡の入り口から階段を下り、地下の空間に出る。大きさ的には五メートル平米といったところか。

「何もないな……。どうするお姉さま。帰るのか?」

「いや、待って。これは……認識阻害!」

 効果は『何もないと思わせること』だろう。私には真実の眼があるが、ユーはないから何も見えていない。一方、私には次の通路がハッキリと見えている。


「ユー、少し眼を閉じてて」

 眼を閉じたユーの手を引き、通路に入る。

「もういいよ」

「……隠し通路か」

「罠とかには警戒しておいてね」

 先導して歩いていると、いきなり壁から矢が飛び出してきたので、風魔法で逸らし、また掴み取る。


「うげ、マッドスポイラーの毒が塗ってある……」

 マッドスポイラーは体内で猛毒を生成する空飛ぶ海月風のモンスターだ。その毒が体内に入れば、ドラゴンでも二十秒で逝ける。私には効かないけど、ユーならほぼ即死に近いだろう。

 全く、恐ろしい遺跡だぜ……。


 時折飛んでくる矢や槍を防ぎながら進んでいると、坂道にでた。

「……ねぇ、今何かカチッて音したけど、気のせいだよね?」

「お姉さま、現実逃避している暇はないぞ! 鉄球が転がってくる!」

「あぁもうそんなことだと思ったよ!」

 割と全力で圧縮したかまいたちを放つが、勢いすら緩められなかった。

「なっ!?」

 慌てて鑑定してみる。


◆◇◆◇


鉄球

破壊不能。


◆◇◆◇


 こうして冒頭に戻る。

「ちょっ、この先足場ないし!」

 とはいえ、飛び込むしかない。ユーを抱えて飛び出すと、眼下には溶岩が……。


 しかも次の通路は上って……。この遺跡の製作者、完全に殺しにきてやがる。私は魔法で空を飛び、次の通路へと向かった。


 その後もトラップ祭りだった。落ちてきた天井を重力魔法で押し返したり、水でも消えない炎を絶対零度で凍らせたり、アダマンタイトの檻を切り裂いたり、十八禁ばりの触手に犯されそうになったり。


 数々の罠を乗り越え、私とユーは遺跡の最奥にたどり着いた。

 そこには何やら扉があり、その上にはこんな文字が刻んだプレートがあった。


【ローザンハビラの秘密の研究所☆リターンズ】と。


 何やってんですか師匠……。

次回、ついに新キャラ製作!

選ばれたのはどっち!?


投票して下さった方も、そうでない方も、ありがとうございました。新キャラアンケートは締め切りました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ