襲来
UAが、20000を、越えたー
ユーが可愛くて辛い。ナニがあったら絶対ナニするのに……と、下ネタはここまでにしておこう。
今日はアーガメント家の皆さんと首都に向けて出発する日だ。今が朝七時。出発は九時頃だろう。
朝食を食べて優雅にティータイム。もといのんびりしていると、拡声の魔法が街に響き渡った。
『南の方角から巨大ゴーレムが接近しています! 騎士や魔法使い、渡界人の方がいれば討伐願います! 非戦闘員は速やかに避難してください! 繰り返します!』
うーむ、どうしようか。私なら一撃で塵も残さず消し去ることは出来るけど、この世界の人々の戦いぶりを見てみるのもいいかもしれない。
「旦那様、いかがなさいますか?」
爺の言葉に、ウィルソンは答える。
「よし、逃げよう。馬車の用意を」
「かしこまりました」
爺は用意のため姿を消した。
「ワタシ達はどうするのだ?」
「うーん……行きたかったら行ってもいいよ。ただし死なないように」
「分かった、行ってくる!」
ユーは窓から飛び出して行ってしまった。
「あの子は大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。アミリーを拐った盗賊を殲滅したのもユーなので。私は後方から見てようと思いますが」
「リアちゃんも一緒に逃げないの?」
「えっと、なんと言うか……どうも私が原因ぽいし……」
「どういうことだ?」
「ゴーレムから昨日の油脂と同じ魔力パターンを感じます。でも少しなので、製作者は別にいるようですが」
感じる禍々しい魔力は、魔族のものだろう。まだ近くにいるのか……いや、あれだけのモノを動かすとなると、相応の魔力を消費するハズ。ならばかなり高位の術者が近くで魔力を補充しているだろう。……ついでだしまとめてぶっ飛ばしてやろうか。でも道もぶっ飛んで修復に時間かかるだろうからやめとこう。
「あれでも領主なんだがな……まぁ、どうせ金で買ったものだし、貴族での評判も最悪だから潰そうか。爺」
「かしこまりました」
いつの間にか帰ってきたんだ。
皆が馬車に移動する中、私はワガママを言って別行動にした。気配を消し、街の中央にある時計塔の頂上まで魔法で飛行する。そこは平らで、四メートル四方あるのでかなり広い。高さは30mといったところか。
「でかいなぁ、あのゴーレム」
目測での距離1.8km。推定身長は20mだ。材質は岩。魔核は胸の中心に埋まっている。しかも厄介なことに材料さえあれば自動再生するらしい。
迎撃側は騎士が300、冒険者が120、プレイヤーが20ぐらいだ。そしてユー。正直、ユー一人でなんとかなると思うが、ここは様子見ということで観察しよう。
私は『神銃グレイブ』をレールガンモードにして狙撃体勢になりながら、スコープ越しに戦況を眺め始めた。
次回はユー目線にしようかな、どうしようかな。




