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竜の軌跡  作者: 糸田シエン
ウイマール公国・旅路編
21/81

神講座と現状

タイトルを……考えるのが……難しい……。

『本題に入る前に、リアには神社会の常識を教えておこうと思う』

『常識?』

『そうだ。会社に例えると分かりやすいかもな、リアの場合。まず、万物を生み出した創造神が社長だ。次に複数の世界を監督する最高神が部長。一つの世界を運営する上級神が課長。その世界である一つの事柄を修める中級神が班長。動物や植物、その他が平社員。とまぁ、こんなところだ。ちなみにリアの世界の神話の主神クラスが上級神だな」


 てことはさ、ゼウスとか天照とかと同列? うわー、気付けばそんな高みに……。


『それと、神は二通りから生まれる。一つは上位の神が創ること。神格の引き継ぎもこれに含まれる。もう一つは人々の概念が産み出すか、だ。私やリアは前者だな。逆に地球の神は後者だ』

『引き継いだら格が上がったのは……?』

『それは単にリアが強くなり過ぎただけだよ。リアには正直、私でも勝てる気がしない。戦神の性質を持つ上級神ともタイマン張れるんじゃないか?』

『戦神って、そんな大袈裟な……』

『それはどうかな? 武器の扱い、さらに魔法。200歳程度の若造ならフルボッコに出来ると思うぞ?』


 おぉふ、戦いを生業にしてる奴より強いって……しかも神歴一ヶ月ちょっとの私が。てか200歳で若造なんだ……じゃあ私は赤ん坊も同然だよね……。


『いや、若造というのは精神年齢の話だからな? 前世を含めると1000歳並みと同等だから気にするな。神は精神の成長が遅いからな』

『へぇ』


 神については大体分かった。

『……で、本題ってのは?』

『あぁ、そうだった。すっかり忘れてたよ』

 おい……。

『まず、この世界には私とリア以外にもう一人、上級神がいる。私の妹でもあって、名はセルビルという』

 確か、規律と破壊っていう矛盾した二つを司る神だったハズだ。

『で、だ。なんかどっから来たか分からん馬鹿な神……便宜上、邪神としておこうか。それがこの世界で遊びと称して何か……主に勇者と魔王ゲームだな。それに食い付いた……というかそうなるようにけしかけたのが娯楽を司る最高神だ。奴はセルビルと組み、勇者側として異世界人を招くことにした』


 なんか、ネット小説とかによくあるやつだよな。異世界から勇者召喚って。


『えーっと、なんて言ったか……VR、MMO? とかだったか。それとこの世界を繋げたらしい』

『それもなかなかテンプレですね』

『そうなのか。一応、プレイヤー……この世界の人間は【渡界人】と呼んでいるが、一週間ほど前から現れている。まだ強くてもレベル30がいいところみたいだけどな。というより伸び率高すぎると思わないか?』

『廃人を舐めてはいけませんよ。彼らは現実での時間を削ってゲームに割く人種ですから』

『いや、向こうでの一時間がこちらでは三日のハズなんだが……』

『多分、こちらでの睡眠時間とかも削ってレベリングしてるんですよ。ちなみにプレイヤーの見分けかたは?』

『頭の辺りに緑色の後光が差している感じだな。あと、犯罪プレイヤーは色が赤になっている』


 犯罪者まで見分けられるのか。便利だな。

『プレイヤー総数は?』

『二万だ』

 えっと、神としての知識によると、この世界の総人口が十二億四千万人。二万って多いようで少なく感じるけど、MMOの人口としてはどうなんだろうか。というより知識がないから分からん。


『プレイヤーはセルビルの定めた「規則」によって生き返る。ただ、私達上級神ならばプレイヤーを完全に殺すことも出来る。そのことも覚えておいてくれ』

 上級神スゲー。あれか、同列だからとかいう理由かな。

 まぁ、その内馬鹿が現れるだろうから、その時に考えよう。


『私の話はこれで終わりだ。何か質問はあるか?』

『大丈夫、ありがとう』


 念話が切れた。

 なんだか話し疲れた気がするよ。声には出してなかったけど。

 しかし、暇を持て余した神々の遊びかぁ……。ちゃんと仕事してる神もいると思うけど。


 さて、プレイヤー対策は、基本は中立。自分からは絡まない。ただしこの世界の人々に危害を与えるならその限りではない。

 とまぁ、こんなところか。


「おっ姉さま♪」

「わ、ユー?」

 背中から抱きついてきた。

「ユー、渡界人って知ってる?」

「スーハースーハー、ん? 渡界人? それなら、一度見たことがあるぞ。あまりにしつこいんで返り討ちにしてやったがな」

 どこの誰かしらないけど、運が悪かったね。私だったら全治半年の怪我ぐらいにしようかな。

「ユー、くすぐったいよ。ほら、こっち向いて?」

「お姉さま……んちゅ」

 唇を重ね、舌を絡ませる。そのままベッドに移動し、一度ユーを押し倒してから、再び濃厚なキスをする。


 さぁ、淫らな夜を始めよう。

なんだかやっちまった感はすごくある。

だが止めない

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