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群像

萎びた果実と理想論

作者: ゆう

神は死んだり人間は終焉を迎えたりしましたが、世界は変わらず動きます。

人間は平等だと

平らに等しく並んで面な群像だと思いたい

その我儘こせいは白い壁に飛び散った


神様が見せてくれた理想郷

皆が抱き合える、

敵も味方も貴方も彼も彼女も僕も許しあえる、世界

それは本当の幸せなのかい

それは本物の幸せなのかい

僕が傷つけた君と君に傷つけられた僕が抱き合えるせかい


高くそびえる大樹から青い果実をぎ取って満足顔で互いに投げ合う貴方も

傍観者気取り乾燥ドライな振りした第三者さんにんしょうの彼も

嘘を重ねて話を織り嘘を重ね重ねて話の腰を折る偽善者わるぶった善人の彼女も

こうして達観したように言葉を紡ぐ僕ですら

許し許される慈しみ深き世界


でもさあ神様、もう世界は許されてるよ

きっと貴方が許さなくても、やっぱり貴方が許さなくとも、けれど貴方が許さなかったとしたって

僕は彼らを愛しているから

僕は彼らを愛しているから


ご高説垂れた創造主様様、楽園の味はどうですか

現実味かくしあじが強すぎて、世知辛過ぎて

とても食べれたモノじゃないです

黙って空を見上げれば、俯く真っ赤なお星達

食事の会計は召使バレットにどうぞ


そこで僕は筆を置こう

きっと皆同じなのに差異を求めた故に起きた悲しい悲しいお話は

僕が語らなくたって、現実かれが語ってくれるでしょう?


よく「人間は理屈では無い」と言いますが、それは感情で動き得るという事で、僕たちが進化することで得た器官、理性を放棄することに等しいのでは無いのでしょうか。しかしながら、昔ながらの方が良いというか、カメラもフィルムの方が味があるとも言いますし、常に最新型が良いという事でも無いのでしょう。そういう矛盾した所にこそ美しさが有りますし、なればこそそういった部分を大切にしていきたいと思います。


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