表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/200

ある日の朝食後

すみません。短いです。

 朝、飼育部屋に異変があった。

 どうやら飼育中のタツノオトシゴが出産(産仔)しそうだ。彩夏には何度か観察させているけど、雪華はどうだろうか?バイトまで時間があるし聞いてみよう。


「雪華。タツノオトシゴの出産って見たことある?」

「動画では見たことあるけど、実際には無いよ」

「なら丁度いいや。出産しそうだから飼育部屋に見にこいよ」

「すごい、本当に?すぐ行く」

 雪華と一緒に飼育部屋へと向かい、飼育水槽の前へと来た。


「今回出産するのはサンゴタツという種類だな。小型の種類だから産仔数はそれ程多くは無いよ」

「なるほどね。成魚になるのはどの位なの?」

「だいたい、7〜8割位かな。稚魚の餌の確保が難しい種類だけどクリアできる環境だしな」

「確かにね。普通の家なら怒られる部屋だよ」

「雪華は結婚したら意識が変わって反対する?」

「しない。あたし自身が好きなんだから、否定しないよ。だから安心して飼育は続けてね」

 そんな会話をしていたら出産が始まった。雪華はすごく興味津々で観察している。

 知っている人も多いと思うけど、タツノオトシゴはオスが出産する。オスには育児嚢と呼ばれるのがあり、そこにメスが卵を預ける。なので、海水魚の中では繁殖が楽しめる種類だな。


 時間にして約10分。そろそろ終わりかな?時間が経ってから出てくる場合もあるけど、出産はほぼ終了だろう。後は稚魚を紙コップで回収して、親と同じ水槽内に隔離ケースを取り付けてそこでしばらく育てていく。


「いいもの見せてもらった。ありがとね」

「おう」

「彩夏ちゃんには見せなくていいの?」

「彩夏は何度も見てるしな。淡水魚含めて産卵や出産シーンは結構見てるぞ」

「そう考えると贅沢な環境なのかもね。鳥や昆虫とかもいるしさ」

「そうなのかな?よくわからないや」

「で、繁殖させたのはお金に替えるわけだ」

「そうだな。維持費や新しいやつの購入資金にしているな」

「なるほどね」

「雪華だってレオパの繁殖狙えばいいじゃん。この部屋にスぺース作るぞ?」

「それはまだ先にするよ。でも、野外採集したヤモリちゃんは繁殖狙ってみたいよね」

「そうだな」

 そんな会話をして部屋を後にする。


 飼育部屋の室温は年中一定になっている。

 気温や水温の変動が繁殖トリガーになっている種類もあれば日照時間の長短が繁殖トリガーの種類もあるので、その辺は創意工夫でやっている。


 室温を一定にしているならエアコンがフル稼働だから電気代が大変そうだと思うかも知れないが安心して欲しい。何せ我が家の屋上には自家発電の設備があるから問題ない。月々の電気代を確認しているけど、高額請求ではないからさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ