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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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86/202

8月になりました

 海にガサガサに行った影響で、雪華は少しだけ日焼けしてしまったらしい。

 小学生時代は互いに日焼けなんか気にせず遊んでいたけど肌の手入れをする雪華を見ると色々と大変なんだな、と思う。

 ただ、行くのをヤメるという選択は絶対しないで、と強く言われた。


 採集してきた魚達は薬浴後に性格ごとのトリートメント水槽へと移している。チョウチョウウオ類は人工飼料への餌付けもしないといけない。

 カゴカキダイやイシダイ、べラ類なんかは最初から人工飼料を食べてくれるから非常に楽だ。

 採集してきた魚達は一部の種類以外5cm以下の幼魚なので、痩せないように注意しないといけない。ちなみに一部というのはすでに成魚サイズの種類のことだ、今回で言うとウバウオや小型ハゼ類が該当するな。

 雪華も自分が採集した魚が気になるのか、飼育部屋に来ると長時間観察している。


 ショウジンガニの味噌汁は朝では無く、晩飯で出した。カニ特有の濃厚な旨味の味噌汁に妹達もおかわりした。

 今回は蔵持先生用には捕まえてないので、次回以降だな。大潮なら行ける場所にある、()()()()とかの珍味と一緒に渡す予定だ。


 そんな余韻もある中で8月になった。

 雪華のお迎えに洋菓子店に向かい、事務所へ行くと店長と姉御先生が何やら悩んでいた。


「お疲れ様です。何か深刻な事でもあったんですか?」

 姉御先生「ん?おお、内宮か。石嶺さんの迎えか?」

「はい。で、どうしたんですか?」

 姉御先生「仮にやるとするなら、どんなキャンペーンがいいか悩んでいたんだ」

 店長「安易な値引きはしたくないしさ、そうすると値引きがある時にしかお客さんは来なくなるからね」

「なるほど。ならお盆の土日でイべントをして、リサーチしたらどうですか?」

 姉御先生「どんなイべントだ?」

「この先にある、通称芝生公園で夏祭りがありますよね?その日は店員は浴衣で対応するんですよ。で、男女問わず浴衣で来店のお客さんには値引きをする。なんてどうですか?」

 店長「面白いね。ただ、浴衣の着付けがね」

「それなら、雪華が出来るので大丈夫ですよ」

 姉御先生「そうなのか?()()()、一考してみてはどうかしら」

 おや珍しい、声質が変わったぞ。姉御先生も旦那さんの前では女性ということか。

 一人ウンウンと頷いていると姉御先生から視線を感じる、他言するなと言うことだろう。旦那さんの前なので、(ひたい)に手を当てる敬礼ポーズで応えておいた。


 雪華達が閉店作業を終えて戻ってきたので、別の話題にするために彩夏の誕生日ケーキのオーダーをしておいた。種類は彩夏の好きなチーズケーキ。上には誕生日おめでとうのチョコプレート付きだ。小さいロウソクも準備してもらえることになったので、ケーキに関しては大丈夫だな。

 あとは雪華と一緒に誕プレを買えばいい。隠し場所は雪華の部屋にしようかな、俺の部屋だと彩夏は出入り自由なので見つけてしまう場合もあるからな。


 雪華と一緒に様々な話題に移りながら帰宅するのだった。

 彩夏は雪華の迎えに行くと認識してくれたので、出かける準備をしても不安がることは無くなったし、愛美と朝輝も甘いニオイのする雪華に抱きつくこともしなくなっている。

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