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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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終業式の日

 今日は終業式。

 期末テストは無事に全教科平均点以上という結果となり、学年順位も中の上をキープ。

 我が校は漫画とかで良くある順位を貼り出すような事はしないので、個人情報の漏洩は無いので安心だ。上位に自分の名前があって、優越感やチヤホヤされたい人には不向きかもね。


 講堂に全校生徒が集まり、様々な話を聞かされる。要は羽目をハズして我が校の品位を下げるような事をするんでねえぞ!って事だな。

 講堂には業務用扇風機が設置されているので、快適とまではいかないけれど暑さ対策はされているので長話にも耐えられる。

 その後は各教室でHRがあり解散。蔵持先生からは釣果に期待しています、と言われたよ。


 解散した後の俺は雪華と一緒に桃瀬さんの桃農園で週一恒例の桃の購入をしている。

 本来なら品種が変わったので僅かに値上げになるんだけど、週一で購入してくれているからと値段据え置きで購入させてもらえることになった。


 〜帰りのバス車内〜

「雪華。俺達にとっては悲報があるけど聞くか?」

「どうしたの突然。怖いんだけど」

「桃農園での採集は不可能な事が判明した」

「えーっ、どうして?」

「農園にとっては当然の対策だけど、()()()を散布しているみたいでさ、俺達の採集対象に効果は抜群なんだよ」

「そっかあ、残念だけど仕方無いか。生活のためだもんね」

「そんなに気を落とすなよ。実はな栗拾いというイべントが我が家にはあってだな」

「それって、まさか!」

「ああ。桃農園よりも俺達にとっては環境抜群のところに行けるってワケだ」

「楽しみ過ぎる!」

「去年もそこでアレやコレやを捕まえたから雪華にも満足できるかもだぞ?」

「いいね、いいね」

「「ふふふふふ」」

 バス車内に怪しい男女の笑い声が響いたのであった。


 帰宅すると彩夏も終業式が終わり帰宅していた。

 双子の保育園はお盆期間の一週間は休みだけど、それ以外は託児が可能だ。なので、双子だけは通常通りの生活になるな。

 去年の彩夏は午前中は俺と一緒に宿題。午後からは自由時間で俺や友達と遊ぶ生活だった。今年の俺は雪華がいるから、午前中から出かける場合もあるので母さんは大変かもな。

 そんな事を思いつつ昼飯を食べ終えて外出する。


 雪華と一緒に来たのは自宅からは距離のある、アーケード商店街。

 前から一緒に来たいとは言っていたけど先延ばしになり、ようやく実現といった感じだな。ここに雪華のお目当ての店があるとかで来たのだけど、もし俺と同じ店だとしたら悲しいお知らせをしないといけなくなる。

「こっちに来るのは大分久しぶりだな」

「そうなんだね。あたしはバイト探しで来たとき以来になるね」

「なるほどな。で、目当ての店とやらは別にして少しブラブラするか。彩夏の誕プレ候補も見つかるかもだし」

「そうだね。レジャー施設の通り道って聞いてたけど、前回より人が多い気がする」

「そうだな。だから、こうしようぜ」

 そう言って雪華の腰に腕をまわして、おなか辺りに手を添えてかなり密着した体勢にする。

「んもう」

 と言いつつ嬉しそうにする雪華と一緒にブラブラする。


 結局、彩夏の誕プレ候補は見つからず。雪華の目当ての店に行くことに。

「あれ?ここだと思ったけど、シャッターが閉まってる。今日は休みなのかな?」

「いや。雪華これ」

 そこには“テナント募集中”の貼り紙が。

「えーっ。閉店しちゃったの?」

「雪華が見たのって、熱帯魚屋みたいな外観だった?」

「そうそう。外側に金魚が販売されててさ、てかやっぱり知ってたか」

「まあな、会員だったし。で、正確には閉店ではなく移転。来月中旬に再オープンするよ」

「そうなんだね。だから、あまりこっちに来る話題を出さなかったの?」

「ああ。雪華が興味出るの、この店位だから無駄足になるのわかってたからな」

「そっか。そしたら今日来た理由は?」

「いつかは来ないと駄目だし、単純に雪華とデートしたかったから、かな」

「んもう」

「まあ。移転先はここより大きくなるし、扱う種類も増えるし、爬虫類の種類も増えるらしいから落ち着いた頃に一緒に行こうぜ」

「それは必ず行かないといけないね!」


 結局は何も買わずに帰宅した。あの店が無くなったことでこっちに来る口実が俺には無いから雪華次第になってしまったな。

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