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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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先生からの要望

 六月も下旬になり、今日の天気は雨。もしかすると梅雨入りの発表があるかも。


 雪華のバイトが決まれば、土日祝といった学校が休みの日はもちろん平日もシフトによってはバイトになるからデートの回数は減るよね。

 まあ、同居という最強カードがあるからすれ違いによるイザコザにはならんだろう。

 俺も()()が捗るから悪いことばかりでは無いし、夏休み後半には潮溜りでの()()()()旅行も計画したいから資金稼ぎも必要だしな。

 そんな事を思いながら授業を受けている。


 家庭科の授業は今度から実習続きになるみたいだ。まずは基礎縫いで小物製作。次にミシンを利用しながらの製作になる模様。高校にはどんな性能のミシンがあるのか楽しみだよね。

 ミシン利用の製作物は小物製作での成果物を見てから決めるんだって。

 尚、調理実習は冬にまたあるらしい。今の時季は加熱するとはいえ食中毒のリスクが増えるから禁止しているみたい。まあ、冬でも気を付けないとダメだけどさ。

 食中毒といえば弁当も悩むよね。混雑具合を学食組に聞いて、学食にするのもアリだよな。重要事項のご飯大盛りもあるのかも含めてさ。


 そういや、打ち上げの話だけど夏休みにやることにしたみたい。折角だから、と中止は考えていない様子だ。

 それは内宮班としての行動であって、各々個別では集まってはいるみたいだけどね。


 そんな感じで授業は終了、お疲れ様でした。さあ帰宅しようと思っていたら、俺だけが職員室にお呼ばれされました。はて?何もしとらんぞ?そんな顔で雪華と顔を見合わせる。


 呼ばれたのは女子側の体育の先生、安中(あんなか)先生だった。

「先生、申し訳ありませんでした」

 そう言って両手を揃えて先生の前に差し出す。

「何をしてるんでしょうか?」

「え?俺をお縄にするために呼んだんじゃ?」

「ちがわい! んっ、失礼。違いますよ」

 この人今、ちがわいって言ったぞ?もしやノリのいい面白い先生なのでは?

「実は内宮君に頼みというか指導して欲しいことがあるんですよ」

「何の指導ですか?」

「先日の護身術の先生から聞きましたよ。引っ越しの影響で、あの方のほうが先輩らしいですが習っている年数は内宮君のほうが上だと。なので手軽な護身術を夏休み前までの期間限定で教えて欲しいんですよ」

「なるほど。では自分からも何点か質問いいですか?」

「もちろんです。どうぞ」

「まずは教室に確認をお願いします。教える資格を取得してないので。できれば先日の姉弟子も同席願いたいです」

「わかりました。確認しておきます」

「教えることになった場合、時間はいつやるのでしょうか?」

「女子体育のダンスの時間を考えていますね。全員では無く、希望者を募るかたちです。内宮君の男子の体育は出席扱いで話はついています」

「これが最重要なのですが、言葉で伝えきれない部分を実際に手で触れて指導しますので、後からセクハラとかの異議をしないことを確約して下さい!」

「なるほど。具体的な触れ合いを体感したいので私に指導してもらえますか?」

「わかりました。では、相手役を誰かにお願いしたいのですが」

「そうですね…。では、西田先生お願いできますか?」

 そう呼ばれて来たのが西田先生。これから痛く(つら)い思いしますが許して下さい。

「では、西田先生。安中先生の手首を片手で掴んでもらえますか?」

「そうしたら安中先生はこういう風にしてもらってですね……」

 実際に先生の手に触れつつ導いていく、すると。

「痛い、痛い、痛い」

 悲痛な声を上げる西田先生。

「じゃあ、手を離して下さい」

 安中先生に言って握った手を離してもらう。

「こんな感じで、実際に触れながらじゃないとわかりづらいんですよ」

「確かにそうですね。もう一度上の先生方と触れ合う部分を話し合っておきます。しかし、私のほうは力要らずなんですね」

「先生なら何となく察してると思いますが相手の関節利用なので力要らずなんですよ。時間稼ぎの方法ですからね」

「なるほどです」


 そんな感じで先生の用事も終了かな、と思われたとき。

「西田先生は大げさなんですよ!痛くもないのに安中先生にアピールしちゃって」

「じゃあ、今度は田所先生が体験すればいいじゃないですか!」

 何だ、何だ?喧嘩勃発か?ならば。

「では、田所先生こちらに。まさかイヤなんて言いませんよね?」

「言う訳無いだろ?耐えられるさ」

 自信満々な田所先生、ならば。

「今度は俺が同じのをやりますので、安中先生は手の動きを見ててもらえますか?」

「わかりました」

 何?聞いてないぞ!と言いそうな田所先生の手を強引に俺の手首に掴ませる、そして。

「こうして、こうして、こう。そしたら……」

「バ、バカ、やめろ!いだだだだだ」

「はーい先生、お座りしましょうねえ」

 そう言いながら、座らないと痛い体勢にする。

「ぎゃーっ、やめでぐれぇー」

 更に悲痛な声を上げながら正座するので終了。

「慣れるとこんな感じまでいけます」

 女性の一部先生からは「すごーい」との歓声があったので、気分は上々。

「内宮君、ありがとうね。今日はもういいわ」

「そうですか?では、失礼します」

 放心状態の田所先生を放置して、教室に戻る。


「雪華、ごめんな。お待たせ」

「何だったの?」

「バスの時間があるから、帰りながら話すよ」

「そうだね。じゃあ帰ろ!」

 途中、職員室での要望と()()()を話しながら帰宅する。


 夜のニュース番組で、梅雨入りが発表されたのを知るのだった。

明日はいつも通り、昼頃に投稿します。

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