夏の飲み物
昨日投稿の【裁縫実習】を加筆修正しました。
話の流れは変わっていませんが、読んでいただけると幸いです。
自家製ジュース作りの季節到来。
この時期なら必ず作るというのがいくつかある。季節物だし、店頭に並ぶのも期間限定。昨日は売っていたのに、それらが売れてしまったら来年まで入荷無し、なんて場合もある。
まずは定番の梅シロップ。
これは作る家庭も多いと思う。様々な作り方が動画で紹介されているけど、ウチでの作り方は昔ながら?のやり方で、青梅と氷砂糖を交互に入れていくやり方。毎日一回瓶自体を上下逆さまにして中身を混ぜる作業がある。
今年は雪華もいるので、この時期梅酒作り用に販売されている大瓶で五瓶作製している。
シロップなので店頭商品で言うと原液。なので、水や炭酸水で薄めて飲む。薄めずにアイスにする方法もあるけど、彩夏と双子用のはそのままでは濃すぎるので薄めたのをアイスにしている。
梅なら親は梅酒も作ってるのか?と思うかもしれないが、両親は酒は飲まない。なので果実酒は作っていない。
お次は紫蘇ジュース。
ウチでは、赤紫蘇と青紫蘇の両方作っている。
赤紫蘇は梅干し作りにも使われるから、袋入りで売られているのでそれを購入している。一袋でだいたい2リットルのペットボトル1本分位の量が作れる。
シロップでは無いけど薄めて飲む。こちらも水や炭酸水が定番だけど、他の飲み物や果実酢に混ぜて飲んでも美味しい。
ただ、青紫蘇は店頭で赤紫蘇のように袋販売はされていない。野菜コーナーで大葉の商品名で売られているように葉の部分を数枚束ねてあるのが売られているのみだ。もし、紫蘇ジュース用に青紫蘇の袋販売がされている地域があるなら羨ましいよ。
さて、そんな青紫蘇は庭の片隅に生えている。なので、ここの青紫蘇を収穫したら青紫蘇ジュースはおしまい。来年用に五株位残しておけば、こぼれタネで来年勝手に生えてくる。
赤紫蘇も育てればいいじゃん、と思うかもだけど赤紫蘇ジュースは家族全員好きだから買ったほうが効率がいい。一週間で2・3袋は買うと言えばわかってもらえるだろうか?なので、長期保存という概念は無い。店頭販売が終われば飲めなくなり、また来年ということ。
おまけで新生姜のジンジャーシロップ。
生姜なら通年販売されているけど、この時期に収穫される新生姜も期間限定。
まあ、ジンジャーシロップ自体通年作ってるんだけどさ。一応、ということで。
そんな感じだね。まあ、小瓶で庭で収穫したのを作る場合もあるけどさ、例えば生食だと酸っぱいユスラウメとかね。
なぜ突然自家製ジュースの話をしたかと言うと、学校に赤紫蘇ジュースを持っていったんだよ。水筒に入れて。
で、休み時間とかに水分補給で飲んでいたんだけど、赤ワインを飲んでいると勘違いしたクラスメイトが先生に通報してさ、ちょっとした騒ぎに発展してしまったわけ。もちろん、先生達には実際に飲んでもらったよ赤紫蘇ジュースも薄めていた炭酸水もね。まあ、鮮やかな色だけどさ赤ワインと間違えるかね?隠れて飲んでいたなら疑われても仕方ない部分はあるだろうけど、堂々と飲んでいたわけだし。
で、ノンアル含めた赤ワインでは無いことが判明して、それでおしまい。
紛らわしいから持参禁止とかも言われなかったので安心した。体育がある日はスポドリがいいけど、それ以外は麦茶を含めて持参した飲み物にしたかったからね。今回の出来事を踏まえると麹甘酒の持参は止めたほうが良さそうだね。
「赤紫蘇ジュースの存在自体知らなかったのかな?」
「その可能性はあるよね。知ってる人なら赤ワインに直結しないと思うし」
そんな事を雪華と話していると。
明槻「案外、嫌がらせの類いかもよ?こんな騒ぎになったのに謝りに来ないじゃん」
実は俺以上に怒っているのが内宮班のメンバーだ。みんなも興味津々だったから、購買で紙コップ購入してきて飲んでもらったんだよね。
「別に謝らなくていいよ。変に絡んでくるほうが厄介だしさ」
そう言って宥めておいた。本来なら自分達がクラス内の覇権を握りたい皆様の勢力が弱いからねこのクラスは。
「内宮君、悪いんだけどさ放課後に話しがしたいから都合のいい日教えてくれる?できれば近日中に」
「わかった。明日返答するね」
帰り際に桃瀬さんから、そんな事を言われた。
桃農園のバイトの件かな?と思いつつ、少し心配顔の雪華の頭を撫でておいた。




