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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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体育祭

 一部の人は盛り上がり、一部の人は盛り下がる体育祭がやってまいりました。

 高校ともなれば保護者の見学は極少数だと思うけど、その極少数に俺()は含まれている。


 厳さん「内宮のところの家族は、昼飯あたりに顔出すのか?」

「おう!妹達が見たいって言うからな、だから昼飯挟んだ前後の競技に出場エントリーしといた」

 昌史「中学同様、部活勧誘されないか?」

「その時はもちろん断るよ。妹弟優先のお兄ちゃんだからな!」

 厳さん「運動神経あるヤツはいいよな、俺は憂鬱だよ」

「でも、厳さん家族は最初から応援に来るだろ?」

 厳さん「何だと!俺は聞いてないぞ」

「俺達の母親同士は所謂(いわゆる)ママ友ってやつなんだから、情報共有は当然じゃないか」

 厳さん「くそう。俺のHPが削られてくぜ」

「何言ってんだよ!恋人の義姉さんも来るんだからヤル気MAXだろ?」

 厳さん「嘘だろ?出場種目で『たいちゃ〜ん♡頑張れ〜』なんて叫ばれたら恥ずか死ぬぞ」

 昌史「まあ、何だ。頑張れよ」

「昌史だって両親は仕事で無理だけど、義妹ちゃんが応援に来るじゃないか!」

 昌史「何?それこそ聞いてないぞ!」

「義妹ちゃんにスーパーで会ったから、体育祭に来るのか聞いたら行きたいけど一人だと不安、て言ってたら近くに居た厳さんの母ちゃんが一緒に行こうって誘ってたぞ?」

 昌史「そうか。ならば恥ずかしい姿は見せられんな」

 厳さん「その前に何で三人して遭遇してるんだよ?そのほうが不思議だわ!」

「だって、中学の校区内にスーパーは一件だけだろ?夕方の特売時間なら遭遇確率は高いのは当たり前じゃないか」

 厳さん「くうっ!地域密着型の環境が恨めしいぜ」

 こうして一部の者達の感情を揺さぶりながら始まった体育祭。


 高校によってはオリジナルTシャツをクラスごとに作製するみたいだけど、我が校は普通に学校指定の体育着です。秋の文化祭ではオリジナルTシャツも可能みたいで一部の男女は楽しみにしているみたいだね。その後、冬前にある球技大会に着て風邪を引くまでがワンセットだとか。


 プログラムも順調に消化していき、最初の出場種目の二人三脚がやってまいりました。相手はもちろん雪華なので練習の必要はございません。


「「「おにいちゃ〜ん、おねえちゃ〜ん」」」


 どうやら到着していたみたいだな。雪華と一緒に手を振っておく。

 スターターピストルの合図で一斉に走り出すけど途中でもたついたり、常にかけ声をしている選手を後ろに感じながら一位で余裕のゴール!ま、当然だよね。俺達にとっては()()()の競技だったのだから。

「小学生の時と違って遅かったな。やっぱ身長差による足幅の差は影響するか」

「そうだね。小学生の時は身長差がほぼ無くて足幅も同じだからお互い全力疾走だったもんね。そう考えると少し寂しいな」

「でも、お互い成長したってことは結婚にも近づいてるってことだし悪いことばかりじゃないだろ?」

「んもう」

 そんな事を言い合い、イチャイチャしながらクラス席へと戻ると()()()のみんなが(ねぎら)いの言葉をかけてくれる。

 内宮班というのはバーべキューの時のメンバーだ。メッセージのグループ名もそのように変更されている。なので初期の調理実習のメッセージグループは解散となった。


「この後は一年の競技は無いから昼飯か。ウチはお弁当を母さんが張り切っていたからな。昌史も厳さんとこに行けば義妹ちゃん手作りのお弁当が用意されてるぜ」

 昌史「厳さん、あざす」

 厳さん「俺のとこ密度高すぎだろ」

 そんな、内輪の会話をしていると昼休憩のアナウンスがされたので、雪華と一緒に家族の元へと向かう。


 〜昼休憩中〜

 俺は胡座をかいて愛美を乗せた状態で食べている。普段なら行儀が悪いと怒るところだけど、こういう日くらいは、ね。

「俺の出場はこの後に一種目だけあるけど、それ見て帰る感じ?」

「雪華ちゃんも一種目あるでしょ?それを雪華ちゃんのご両親に撮影して送りたいから、それが終わったら帰るわ」

「なら、別学年の競技があるけどほぼ連続になるな」

「和樹さんも凪咲さんもありがとうございます」

「いいのよ。それより頑張ってね」

「はい!」

 そんな感じで昼休憩も中盤。高校が気になる彩夏を肩車して保護者が入れる区画を散歩中。ぐるっと校庭を一周して戻ったら昼休憩も終わったのでクラス席へと戻る。


 この後俺は部活対抗リレーの帰宅部の選手として、雪華はパン食い競争に出場して参加種目は終了だ。

 クラス対抗の種目もあるけどクラス全員参加型では無いので出場しない。

 そのあたりは集団行動が好きな陽キャの皆様にお願いしますよ。内宮班は浮遊層なのでね。


 さて、俺のほうは何故帰宅部なのに足が速いんだ?と少しのザワめきがあり終了。俺としては妹弟の前で恥ずかしい格好は見せられないからね、本気出すさ。

 雪華は流石だね。パンをペロッと食べて一着だよ。ん?と思うかもだけどパンを咥えるだけでは無く食べ終えるまでがこの学校の競技となっている。もちろん、飲み物もあるので心配しないで欲しい。


 そんな感じで体育祭は終了!

 厳さんが出場した競技で全て恥ずか死んだことをここに記録しておこう。

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