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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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雪華の趣味

 雪ちゃんが飼育しているレオパはどうしたのだろうか?

 帰りの会話の内容だと、両親は帰ったみたいだし、入学式前に持ってきてうちに預けた気配もない。


「雪ちゃん、あのさ、レオパはどうしたの?」

 彼女の趣味は()虫類飼育と多肉植物栽培なのだ。

 栽培している“コノフィツム”はさっき取り出して管理棚にあるから知っている。


「お()()さんが持ってきてくれるから大丈夫」

 なら、良かった。俺も生物飼育と植物栽培が趣味だからな、もし辞めたなら、将来趣味趣向が合わなくなったから別れる、なんて最悪な展開になるところだったぜ。


 そんな事を考えていると雪ちゃんのスマホに着信。

「もしもし、お父さん?なに?」

 お?レオパのことか?


 ☆☆☆


 会話の流れ的にうちには来ないぞ?マズイ!

「雪ちゃん、代わって」

 通話を切りそうだったので、代わってもらう。

「もしもし、広也です」

『おう!広也君どうした?』

「雪華さんがうちで暮らすと先程初めて知りました、キチンと挨拶出来ず申し訳ありません」

『父親としては複雑だが、娘は君に惚れている。よろしく頼んだよ』

「はい。同居を許可していただき、ありがとうございます」

『ただし、学生らしい付き合いをすること!それと、娘を泣かせたら承知しないよ』

「はい。肝に銘じます。雪華さんに代わります」

 ふう。とりあえず電話ではあるけど挨拶できて良かった。

 後ろで「んもう。お父さんてば」と言っている声を聞きながら安堵の息を吐いた。


 あ、緊張のあまりレオパの事聞くの忘れた!でも、飼育してるのは確定だし、焦らなくても大丈夫か。


 さて、不用になったダンボールを折りたたみ、まとめて紐でしばる、ゴミの日までは玄関脇の小部屋に置いとくか。それらを運び終わると、父さんが帰宅した。

「ただいま」

「父さんおかえり。めしはどうする?」

 中途半端な時間だしな、夕飯を考えれば軽く食べる感じかな。

「ああ。実は雪華ちゃんのご両親と食事してきた。それと、彼女のレオパを持ってきたんだ」

「え?近くまで来ていたのなら直接挨拶したかったのに」

「どうやらご両親も東京に引っ越しになったみたいで、お母さんと雪華ちゃんはこちらのホテルに泊まって式に出たらしいが、お父さんは朝イチで外せない会議が入って泣く泣く午後休にしたそうだ」

「そうなんだ。じゃあ会えなかったのは仕方ないのかな」

 東京と同じ関東圏だけどに東京行くのは微妙に不便だからね。

「はい、レオパ。雪華ちゃんに渡してあげて」

 そう言ってケージを渡してくるので、受け取った。

 てか、おとうさんてもしかして、お()()さんて意味だったのかよ!


「雪ちゃ〜ん、レオパ到着したよ〜」

 そう言いつつ彼女のもとへと向かうのだった。

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