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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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テスト前週間なので

 武道場での出来事は各所で様々な反応があったみたいだ。

 まずは俺が技をかけた男子生徒。俺は受け身を取るのは問題ないという発言だと思っていた。

 だけど本人は()()()()()()()()()()という意味だったらしい。

 俺は教室の訓練で、体格違いの相手とも良く練習するから気にもしなかったけど、彼は重量級の選手だそうで簡単に投げられて落ち込んでいるらしい。メンタル弱すぎだろ。

 二つ目はリアル銀髪少女に幻想を(いだ)いた者達。好きな銀髪キャラの性格と同じことを願っていたらしいけど実際は手に負えない人物とわかり勝手に失望。別の人に会えるといいね。

 おまけで俺を痛めつけて雪華に言う事を聞かせようとした、三年のおバカな他称ヤンチャな先輩達。

 手首関節をキメた状態で俺と雪華で職員室へ連行。連行中、色々な痛みで泣いていたので一見すると俺達が悪者に。職員室で事情を話し、厳さん撮影の証拠動画を流して後始末をお願いする。


 クラスでも俺達に対しての見方が変わったのは肌で感じる。

 雪華はやはり容姿を面白くないと思っていた人達がいたようだけど、返り討ちになるのがわかり大人しくなったみたいだ。あの時、そこも考えていたのかね?

 ただ、雪華に男絡みで何かしてみろよ?その男に容赦はしないからな!

 俺に対しても生意気だから痛めつけてやろうと考えてたヤツらはいたみたいだ。その場合、しばらくの間ケツが痛くて日常生活が大変になることが確定するけど。三年のヤンチャな先輩達みたいに。


 そんな週末。来週から中間テストだから、と勉強会が開催されることに。

 俺は正直必要無いんだけどな。勉強が出来るからとかでは無くて、今回は入学して間もないから範囲も狭いし、“中の上”位の成績でいいしさ。

 雪華の成績は知らないけど、ビデオ通話時の受験勉強では問題なかったけどね。


 集まったのは下津木さん家。

 大勢で迷惑なのでは?と思ったが、彼女が自宅にクラスメイトを呼ぶのは高校が初めてだから親も含めて歓迎している、と新山君がコソッと教えてくれた。

 今日集まってるのはバーべキューの時の班員全員だ。珍しく厳さんと昌史も参加している。


「厳さんと昌史も参加だなんで珍しいな」

 厳さん「俺は姉ちゃんに折角の機会なんだから交友関係は深めておきなさいって」

 昌史「俺も厳さんと似た感じだな」

 なるほどね。俺も含めたこの三人は中学時代交友関係広がらなかったもんな。それを考えるとこうして集まれる人がいる、というのは嬉しいものだね。


 そんな感じで勉強会は進行して行く。全員どの位の学力があるのか詳しくは把握してないから探り探りといった感じかな。

 笹嶋さんは眠りの世界で冒険中。たまにムニャムニャと呪文詠唱してるのを桃瀬さんが呆れた顔で見てるよ。そういえば、この二人の関係性はまだ知らないよね。

 笹嶋さんに対して俺が妹枠のオモチャ認定しているのを見抜いた雪華に「あまりイジらないのよ!」と注意されている。

 まだ彼氏募集中なら俺の親戚を紹介しよう。その場合、親戚付き合いという意味で末永く付き合うことになるけどね。


 そろそろ解散にする?との話題がチラホラ出始めたタイミングで下津木さんの母親がアイスを持ってきてくれた。

 皆、美味しいねと言いつつ食べてるけど俺はこのアイスを知っている。

 コンビニやスーパーにある高級側アイスではなく東京の専門店のガチもんのアイスだ。

 下津木さん家に集まるのはいいけど、おやつはこちらで用意したほうがいいかもな。

 新山君にもそれとなく伝えてもらおうと思いつつ帰宅する。


 〜帰宅中〜

「ひろ君どうしたの?アイスが出てから様子がおかしいよ?」

「雪華はあのアイスの値段、知ってるか?」

「わからないけど、300円くらい?」

「ネットで調べてみろよ。あれ、1カップ千円以上はする超高級アイスだぞ」

「な! ほ、本当だ」

「皆、知らなかったみたいだけど言うなよ?この事で下津木さんと距離ができたら喜んでる家族含めて可哀想だからな」

「わ、わかった」

 こうしてアイスの値段は秘密にする事にした。

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