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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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内緒の行動

 潮干狩りのあった夜、皆が寝た後に俺はパンツ一丁でキッチンに立っていた。

 換気扇を回し、鍋の近くには消臭剤も置いてある。そう、ツメタガイを茹でているのだ!

 冷凍しとけば多少はマシになるかと思って、帰宅後から冷凍しておいたけど、量があるからなのか大した効果はないようだ。

 ちなみにこのツメタガイは潮干狩り場の重量には()()()()()。というのも、潮干狩り場にとっては害虫ならぬ()()。大切なアサリを食い尽くす憎きヤロウだからだ!

 しかも食材認知度が低いので、積極的に取らないし、持ち帰らない。だから、俺みたいな存在は希有で施設にとってはありがたいから無料でくれる。

 じゃあ、同じアサリを食べるアカニシ貝も無料でいいじゃんと思うかもだけど、この貝はサザエの代用貝にもなるので加工品としての需要があるから有料なわけ。


 さて、ニオイとの戦いも終わりを迎えた。あとはアカニシ貝同様少しばかり面倒な下処理をしてから冷凍室に保存する。

 念の為、リビングダイニングにも消臭剤を振り撒いてから風呂場へ向かい入浴。

 風呂上がりにニオイの確認をしたけど問題は無さそうなので就寝する。


 尚、風呂にも入らずに不審な行動をする俺を雪華がこっそり覗いていたのを知ることは無い。


 潮干狩りの翌日、今日の朝食の味噌汁はアサリです。

 一晩しっかりと砂抜きしたからね。

 ただ、濃い目の海水で砂抜きしたので味噌は少なめで塩分調整してある。

 愛美と朝輝は貝殻をハズして身のみにしてあげているので安心して欲しい。


 雪華から『アサリのパスタ作ろうよ』と提案されたので、ウチの()()()()()はミートソース1択だから雪華が作ってよと伝えたところ『んもう』と言われた。

 この、『んもう』はどういう意味なのだろうか?そう思っていた答えは昼飯に判明した。雪華がアサリのクリームパスタを作ってくれたのだ。

 普段の我が家では出ない料理に彩夏と双子は大喜びだったので、雪華もとても嬉しそうだ。

 ちなみにこのパスタの中には昨日の夜にひっそり処理したツメタガイも入っている。


 そんな感じに午前は終了。

 昼飯も食べ終えたし午後から雪華とどこかに行こうか考えていたのだが、雪華は先日のバーべキューの女子組みんなと出かけるとのこと。

 聞いてないよ、と思ったのだがパスタを作る前に連絡が来て急遽集まることになったらしい。

 元々出かける予定は立ててなかったし、友人が出来るのはとても良いことなので、遅くなるようなら迎えに行くから連絡してと伝えておいた。


 じゃあ、午後は植物の植え替えやらの園芸関係の作業をしますかね。雪華との時間のために空き時間でコツコツやってはいるけど、これからの季節は()()()の活動が活発になるからこういう時間は積極的に利用しないとね!

 そんなことを思いながら作業に没頭していくのであった。


 〜雪華side〜

 ひろ君には急遽集まると言ったけど、これは連休前から()()()()()()()()

 ひろ君には嘘を付く形になってしまったので、寝る前にお詫びのキスをしてあげよう。


 桃瀬「今日はみんな連休中なのに時間を作ってくれてありがとう。家業の桃農園が来月中旬から桃の出荷を始めて、7月の夏休み前から観光桃狩りを始めるから休日は実家でバイトしませんか?という提案です」


明日は雪華視点の続きではなく、別の話を投稿します。

作中時間が進んだ段階で続きを投稿予定なのでお待ち下さい。

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