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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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バーべキュー当日

 さて、バーべキュー当日です。まあ午前中は普通に授業あるんだけどね。

 起きる時間は変わらずだけど、飼育部屋関連を夜でも平気なのは省いてキッチンへと向かう。

 現在はエビ油を作るためにエビの殻を揚げている。今日は父さんと母さんの昼飯と彩夏の朝食にエビの身のおかずを用意した殻になる。愛美と朝輝はまだ朝食にエビはハードなので別なもの。


 結局鉄板を借りるのはやめたので、各自でごはん持参になっている。ただ、提案した焼きおにぎり希望の人は()()()()()()()()のおにぎりを持参してもらう。まあ全員1個は食べてみたいということで、タレを作製中なわけ。


「ひろ君、Hyvää huom(おはよう)enta」

「おはよ。早いね、どうかした?」

「バーべキュー楽しみで早起きしちゃった。今は何作ってるの?」

「焼きおにぎり用のゆず胡椒みそとエビ油だね」

「そっか。ゆず胡椒みそはあたしもまだなのに」


 何だ?また寂しげな雰囲気だぞ?だったら。

《チュッ》

 不意打ちで雪華にキスをする。


「そんな寂しそうにしないの!雪華には今度、家族以外には出さない山椒(さんしょう)()()を使った山椒みそを食べさせてあげるから」

 その先には山椒の実を使った山椒みそが待ってるぞ!これらは庭に植えてある山椒の木から作ってるので、量が少ないから家族以外は食べさせ()()()()


「んもう。不意打ちはダーメ」

《チュッ》

 今度は雪華からキスしてきた。キッチンでお互いからキスしあうなんて新婚さんみたいだな。

 そんな感じで朝からイチャイチャする。


「雪華。これさ今日のデザートにするアイスの自宅用なんだけど、試食してくれるか?」

「デザートはアイスにしたんだね。どれどれ?」

 一口食べ()()()()()()。つまり、あ〜ん だ。

「ん。甘酸っぱくていいね!焼き肉あとだし、口の中がサッパリするかも」

「よし!狙い通りだな。これは秘密な」

 アイスは二種類用意した。今、雪華に食べてもらったのは蜂蜜ピンクグレープフルーツ。もう一つは蜂蜜ゴールドキウイだ。キウイは雪華にも秘密にしておく、事前にわかっていたら楽しくないしね。


 今日はクーラーボックス持参での登校なので目立ったよ。

 クラスに着いても、“内宮班は気合い入れすぎだろ”とかの囁き声が聞こえてくる。

 席替えはまだなので近くの明槻さんと烏野さんが来て盛り上がっていると班員が全員集合。

 そうなると、当然持ち込んだ食材の話題にシフトするので肉のラインナップにバカにしていた連中は沈黙。俺達の肉の豊富さに会場で涙を流すがいいわ。


 今はHR中。だけど俺と蔵持先生は調理室の冷蔵庫前にいる。HRの内容はバーべキューの諸注意についてを道中に聞かされた。

「では、ここにお願いしますね。冷凍ものはこちらに」

「はい」

 指示された場所に置いていく。

「他クラスの分はないんですか?」

「冷蔵庫使用の許可申請自体が少ないので別々にできてるんですよ」

「なるほど。向こうで高い食材を仕方なく購入する光景が浮かびますね」

「それについては、ノーコメントで」

 そう言って苦笑いをする蔵持先生。

「では、クーラーボックスあるので先生の貝も現地で渡しますね。先にこれは貝殻です」

「ありがとうございます。貝殻はやはり綺麗な色ですね。珍しい紫もいいんですか?」

「大丈夫ですよ。他の色は少ないので無理ですが、一番多い橙ならたくさんあるので追加で欲しい場合は言って下さい」

「そのときは是非。では戻りましょう、今日は鍵をしておくので出発前にまた同行しますから」

「わかりました。それとデザートのアイスも用意したのでよければ班の場所に来て下さい」

「! 味は?」

「来てからのお楽しみで。二種類用意してますので両方どうぞ、とだけ」

「是非うかがいますね。家庭科目担当の先生も一緒に大丈夫ですか?」

「一応班員のおかわり前提で量は作ってきましたけど、多人数の場合はどちらかだけになるのでお願いします」

「わかりました」

 そう言って先生は職員室へ、俺は教室へと向かうのだった。


 午前中の授業は入学当初のような気の抜けた雰囲気だったね。特に俺らの班員は。

 そんな時間も終わり、いざ会場へ!

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