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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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下津木さん宅での出来事

お待たせしました。

 まずは水まんじゅうを作る。

「雪華、悪いけど指輪預かっといて」

「うん。左に着けてもいい?」

「調べたことは無いからわからんが、縁起が悪いと嫌だから普通に持ってて」

roger että(了解)

「下津木さん。片栗粉と砂糖、あとフライパンとボウル貸して」

 下津木「あ、うん」

「あとこの小鉢使っても平気?」

 下津木「いいよ」

 烏野「作り方見ててもいいですか?」

「いいよ。意外と簡単だから家で作ってみなよ」

 下津木「はい、片栗粉。あと、普段からキビ砂糖なんだけど平気かしら?缶詰のこしあんもあったけど使う?」

「平気、じゃあ普通に水まんじゅう作りますか」


 女子組は興味があるらしくキッチンに、男子組は勝手知ったる他人の家で新山君がゲーム機を取り出してきてゲームをするみたいだ。


「まずはフライパンを火にかけて温めておく、その間に砂糖を入れながら水溶き片栗粉を普通に作って、中火の状態でフライパンに水溶き片栗粉を投入。そしたら()()にならないように気を使いつつ素早くかき混ぜていくと、半透明になってくるから弱火に変更して、今度は焦がさないようにしながら更にかき混ぜると、こんな風に粘り気が出てくるから、これで完成」

「あとは器に約半分入れて、丸めてもらっていたあんこを置いて、上からまた入れれば出来上がり。冷蔵庫で1時間程冷やしたら完成だね」


 笹嶋「意外と簡単だった」

「くず湯用に販売されているくず粉でも出来るからオススメだね。流石に()()は高価だけどね」


 鳳来「ところで下津木さん。うちらを自宅に招いた理由は何なの?何かあるなら仕込み前に終わらせようよ」

 確かに。何か重要なことがあれば、そっちが優先だな。

 下津木「恥ずかしい話バーベキューやキャンプって学校含めてした事なくてね、色々と調べてみたのよ。そしたら炭の火付けはキャンプで使う薪とは違うとか更にわからない情報が増えてね、当日に迷惑かけたくないから話しておこうと思ったのよ、それで落ち着いて話せる自宅に招いたの。ごめんなさい」

 桃瀬「わたしには謝る必要ないかな。わたしもわかんないし。火付けとかはわかる人にお願いして、自分の出来ることをする予定だったしね」

 桃瀬さんが発言すると次々に謝罪は不要と言っている。

「俺も謝る必要は無いと思う。何せこちらには肉焼きのプロの厳さんがいるからな!」

 厳さん「何だ?内宮。呼んだか?」

「ああ。厳さんは肉を“上手に焼けました”にするだろ?だから安心して欲しいと言ったんだ」

 厳さん「おまっ、それはゲームの話だろ!実際は()()()()()()()()になるわ!」

 みんなが笑う。よしよし、下津木さんも笑顔だな。あとは新山君がフォローすれば大丈夫だろう。


 そんな感じで残りは肉の仕込みへと移った。

 ここに来る間にジッパー付き保存袋を購入したので、そこに肉を入れてコーラを肉が浸る程度入れたら保冷バッグに戻していくのを繰り返す。

 ステーキ肉にコーラ漬けはやらないよ。そのまま味わいたいとの昌史の希望だ。


 最後に水まんじゅうを水の中で器から取り出して、下津木さんに食べてもらう。

 これは下津木さんが食べる用に作ったので、他の人は下津木さんの母親が用意してくれたお菓子である。

 そんな感じで下津木さんの心配も杞憂に終わり、解散となり俺と雪華も自宅へと向かう。


 〜就寝前〜

「雪華。キスしていい?」

「どうしたの?突然」

「雪華寂しそうな瞳してるからさ、気になって」

「隠してたつもりなのにな。Ole hyvä(お願いします)

 そう言って目を閉じる雪華の唇に軽いキスをする。

 今日のどこかで不安になった出来事があったのだろう。それを見逃すことがなかったのはよかった。

 キスを終えた雪華の瞳から寂しさは消えていた。

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