表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/192

調理実習

 調理実習前に、雪華が自分の作る料理を俺ら家族に振る舞いたいとのことで作ってもらった。

 雪華が自分の母親に教えてもらったという、フィンランドの家庭料理を日本風にアレンジしたもので美味かった。俺と母さんの補佐が不要なくらい手際よく作っていたよ。俺達家族の評判も良くて最初だからと少なめに作る必要がなかった位だ。

 雪華は他にも、()()()の味の作り方を覚えているらしいので、今後も作って欲しいとお願いしてある。グラタンも得意らしいので、今度人数分のグラタン皿を雪華と一緒に買いに行こう。そして、マカロニは絶対入れるように伝えなくては!


 今回、エプロンは新しく買ったぜ?何せ洗濯しているとはいえ自宅のは血の跡とかあるしね。

 雪華も自宅用と実習用の2着購入。どちらにするか迷ってたから、1着は今後も使う自宅用にプレゼントしてあげた。


 さて、調理実習当日です。

 今回の課題は餃子とスープで、スープは和洋中どれでもいいらしい。

 前日は全員にアレルギーの有無を確認して問題ないから餃子とスープの二手に別れて買い物してきてもらい登校してもらった。

 時間は50分あるから余裕だね。これは食事の時間は含まれていない、実習後は昼休憩になるからだ。普通はこれにパンやごはんだけの()()()()()の弁当持参なんだろうけど俺と雪華は普通におかず有りの弁当持参。おかずは塩サバを焼いたものになっております。


 さて、まずは餃子の()から。

「餃子の餡は誰がつくる?」

 烏野「科目書見たけど、良くわからなくて」

「じゃあ、今回は焼き餃子だから食感よりも中身重視にしようと思うけどどうかな?」

「「「「「賛成」」」」」

 こら。雪華は料理上手なのバレてるんだから俺側に来なさい!まったく。


 そんな感じで、俺は現場監督として指示にまわっていた。それに不満を持つクラスメイト数人が注意しに来たので、手際よく皮に餡を包み、追加のキャべツの千切りを高速でやったら何も言えなくなりましたとさ。この程度は量も少ないし、お茶の子さいさいってなもんよ!


 スープも餃子と同時進行で進めてるぞ?

 何のスープを作るか決める時に、烏野さんと鳳来さんがポタージュを作りたいと言ったけど、途中でミキサーでドロドロにする過程があるけどどうするか聞くと今回は諦めるって。

 代案として、ポトフ風のスープを提案して採用された。これならべーコンも入るから肉感あるしね。


 餃子は焼くときにテレビで良く見る円形に並べてひっくり返す、アレがやりたいとの事だけど火傷が怖いとかで躊躇していたので、俺がやってあげた。ウチのと違いくっつかないか心配だったけど、少しだけ皮が剥がれた程度だったよ。

 餃子だけど焼くのにフライパン一回だと足りないので二回目は溶いた()()()を流し入れ羽根付き餃子にもしてあげたぞ。


「完成したね」

 俺が言う。時間も他の班より早いので、先生を呼びに行く。

「先生。完成したので評価の試食をお願いします。あとは食べはじめてもいいですか?」

「ホームページに掲載するかもしれないので、撮影もさせて下さい」

「わかりました」

 先生とともに班の場所に戻り、撮影、評価してもらう。

「まずは餃子からいただきます。ん。少しシャキシャキした食感のこれは?」

青梗菜(チンゲンサイ)の茎の部分です。葉はスープに入れてます」

「味付けも変わってますね」

「味付けメンマを餡に混ぜていますので」

「ニンニクとニラは使用していないみたいですが、なぜですか?」

「はい。午後も授業がありますので、女子のお口に配慮しました。溶いた片栗粉を流し入れた羽根付き餃子もあります。餡の中身は一緒ですけど、よければこちらもどうぞ」

「では、いただきます。羽根がパリッと固めでいいですね」

「ありがとうございます」

「次にスープですが、これは?」

「大きめに野菜をカットして、ポトフ風のスープにしました」

「なるほど。これ。この班の中にはかなり手際のいい人がいますね」

 鳳来「先生、それ内宮君です。石嶺さんを抜かした、うちら全員が束になっても負ける自信ありますから」

「そうですか。内宮君、なぜそんなに出来るのですか?」

「はい。幼い兄弟がいる家庭なので、中1の頃から普通にキッチンに立ってましたから」

「なるほど、納得です。では、皆さんは食事にしても構いません。それと次回は実習ではありませんが、今回のことをレポートとして提出してもらうので、忘れずに」

「「「「「「わかりました」」」」」」


 先生が去ったあと…

 厳さん「んじゃ、温かいうちに食べますか!そうだ!内宮さ、残り食材でチャーハン作ってくれよ、俺の白飯(しろめし)でさ」

「いいけど。洗い物は厳さんがしろよ?全部洗い終わってるんだから」

 皆が調理中や作業中に使わないのは俺が洗っているので作業台は片付けてある。

「やったぜ」

 その後、他のみんなもお願いしてきたので、ご飯をまとめて再分配、パラパラではなく()()()()でいいなら作ると言ったら同意してくれたので、チャチャッと切って軽く炒めて、味付けしたご飯を投入して炒めたあと分配した。

 念の為にウチから調味料を少し持ってきていて、それを使った影響で料理を作っているのに香ばしいニオイのめしテロを仕掛けてしまったぜ!


 尚、俺と雪華はチャーハンにはしていない。

 焼き塩サバにチャーハンは合わんだろう。


 普通に弁当を持参していた俺達に対するツッコミは無かったよ。鳳来さん、次回は期待してるからね。


夜(21時頃予定)に新キャラの鳳来さんと烏野さん視点の調理実習を投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ