表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/200

進展?

「「ただいまー」」

 雪華にペアリングを購入して、ショッピングモール内のフードコートでたこ焼きとソフトクリームを両方半分こずつ食べて帰宅した。

 二人とも夕飯は余裕で食べられるので、安心してほしい。

 あと、ペアリングに関しては雪華の希望でしばらくは自宅でのみ着けることになった。

 学校に着けて行くのが恥ずかしいとかではなく、不慣れだから。何かの拍子に紛失したら嫌だから、しばらくは自宅で慣れようとのことだ。そこに不満は無いので同意しておいた。


 帰宅して、夕飯まで時間があるから俺がお吸い物も作ることになった。母さんがお疲れのようだからな。

 何でも、彩夏のママ友が襲来して愚痴を聞かされたのだとか。ちなみに彩夏はそのママ友の子供とは別の友達と遊びに出かけて、父さんは双子を連れて自分の実家に行ったそうだ。現在はみんなウチにいるよ。


 指輪は調理中は着けていない、不慣れなのは俺も同じなので指の感覚が狂ってケガするといけないからね。


 さて、夕飯は昨日のタケノコを使った、たけのこご飯と天ぷら、それとホタテの稚貝のお吸い物です。

 いつもよりおかずが少ないのは、たけのこご飯だからだね。他の家は知らないけど、炊き込みご飯系の場合、おかずは少ないのが我が家流。もちろん漬物とかの細々したものはあるけどさ、メインのおかずがない。

 雪華に大丈夫か聞いたら平気だって。これでおかずがあったら()()()食べちゃうと言われた。

 その雪華だけど、三杯おかわりしていたよ。一杯目と二杯目はそのまま。三杯目は刻みのりとわさび少々を足して味変。四杯目は三杯目の内容にほうじ茶をかけてお茶漬け風に。

 フードコートで半分こしなくても良かったんじゃね?

 思わず雪華の()()()をジッと見てしまったら……

Mitä sinä(何を見てるん) katsot(ですか?)?」

 と怒られました、ハイ。


 ☆☆☆


 最近の恒例である寝る前の雪華とのおしゃべりタイムなんだけど、雪華の様子が変。

 右手にはプレゼントした指輪を着けて、それに愛おしそうに左手の人差し指と親指で触れながら恍惚の表情をしている。

「あの?雪華さん?どうされましたか?」

 思わず敬語になる程だ。

「ひろ君。今日は本当にありがとね。todella(本当に好き) pidän」

「んむっ?」

 そう言うとキスしてきた。体感としては()()に長く感じたけど2・3秒だろう。いきなりだったけど息苦しくなってないからね。

「ふぅ。 もっかい んっ」

「んっ」

 今度は俺も雪華の背中に腕を回して受け入れる。


「ひろ君あのね。へタレって意味じゃなくてね、あたしの事すっごく大切にしてくれているのは伝わるの。その上でバックハグを含めたスキンシップとかをしてくれてね。だからこれからは、たまにでいいからキスも追加して欲しいな」

「わかった。鋭意努力する」

「ふふふ。よろしくね? じゃあHyvää yötä(おやすみ)

「あ、ああ。ヒュウバァウータ(おやすみ)


 あっぶね〜〜。マジで危なかった()()()()に突入する寸前だったぜ。俺の理性いい仕事した!

 もし、雪華が衝動的だった場合は()()()()可能性もあるからな。


「おにいちゃーん。おねえちゃんの部屋からバタバタ音がするんだけど、大丈夫かなあ」

 雪華め、正気に戻ったのか!やっぱ、押し倒さなくて良かったぜ。泣かせて、下手したら同居解消だったかも。

「お姉ちゃんね。ちょっと悶えてるから、しばらくバタバタするけど平気だから覗きに行ったら駄目だよ?」

「? うん、わかった。おやすみ」

「おやすみ」

 ちなみに彩夏は雪華のことを雪華おねえちゃんではなく“おねえちゃん”と呼ぶようになりました。



「さ、俺も寝よ。 寝れるかなあ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ