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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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終業式

「くそう!結局補講になっちまったぜ」

「1科目だからいいじゃん。俺もお前とは別の科目で補講だけどな」

「うふん。わたしってば補講は無しよん」

「俺も補講はギリギリ回避したわぁ」

「俺はお前がオネエに移行しつつあるのが心配だよ」

「あらやだ。心配してくれてんのかよ!お前だけだよ」

「混ざっててイミフになってんぞ」

「補講が二人だけって事は勉強合宿の効果ありって事だよな!」

 今日は終業式で明日から夏休み。そんな朝の講堂での終業式前も平常運転なのが俺達キャラ渋滞組だ。

 連休明けからはテストの返却があったんだけど結果はどうやら定位置だったみたいだ。勉強合宿という名前に成績上位者達は当初警戒をしていたけど、終わってみればいつもの光景である。


「夏休み中もお前らと一緒に暮らせるのは嬉しいよ」

「俺も俺も。連休中に部屋の荷物をアニキの部屋に移し終えたし」

「全員同じ部屋なのは仕方無いか」

「お前ら同部屋なのを利用して襲ってくるなよ?これはフリじゃないからな!」

「「うっふん」」

「アニキも俺らと一緒で心強いと泣いて喜んでくれているしな」

「アニキといえばよ、等身大のマネキンみたいな人形見たか?」

「見た見た。オネエばかりで癒やされる為に買ったらしいぞ」

「顔と体の造形にこだわったから、かなりの高額らしい」

「確かに。パッと見は本物の女子に見えるもんな」

「わたしなんか最初見た時は本物の女子だと思って緊張しちゃったわよ」

「俺もよ」

「「ねー」」

 補講の話題かと思っていたら今度は別の話題へと移っていく。彼らの話しってコロコロと話題が変わるから聞いてる分には面白いんだよな。マネキン人形の話題の時は一部男子から「まさか実用可能なやつか?」とか「可愛い子なら俺にも使わせてくれ」とかも聞こえてくる。もしかしたら夏休み中に彼らの勢力は拡大しているのかもしれない。

 そんな中で「フム。自分好みにカスタマイズ出来るのであれば理想の女子が我が部屋に常に居ることになるな。早急に調べ、夏休みはバイトをして購入費用を稼ぐとするか」とメガネをクイッとあげてレンズを光らせた男子もいた。


「ひろ君。講堂に移動するみたいだよ」

「ほいほい」


 終業式が行われる講堂は去年同様業務用扇風機が稼動中。暑さ対策しているとはいえ、今日は去年より気温が高いんだから手短にしてちょうだい?


「最後になりますが、現在保健室に常駐しているカウンセラーの先生は新学期も1週間だけ来ていただける事になりました。心配事があれば気軽に相談して下さい」

 カウンセラーの人は夏休みが終わってからも1週間だけ保健室にいるみたいだな。長期休みの後はメンタルが不安定になる人もいるから、その対策なのかもしれないな。


 桃瀬「内宮君。今日この後、桃買いに来る?」

「ごめん。今日はこの後、妹の小学校に夏休み前の荷物を取りに行く予定なんだ。だから都合のいい日をメッセージで連絡してくれる?」

「わかった。送っとくから確認しといて」

「うん。みんな。それじゃーねー」

 終業式が終わり、教室内の掃除をした後にクラス内HRでそれが終われば下校になる。桃瀬さんから今年も週一での購入が始まる桃を買いに来るか聞かれたけど、彩夏の荷物を小学校に取りに行くミッションがあるから明日以降に買いに行く予定だ。


 舞原「今回は先生達への食事提供はやらないんですね」

「提案はされたんだけどさ、その頃にテレビで全国的に食中毒が広がっているニュースがあったから断ったんだよ」

「なるほどね。仮に学校の調理室で食中毒となれば色々と面倒臭いことになるもんね」

「そゆこと」

 今日は珍しく舞原さんもこの路線のバスを利用している。どうやら裕隆と会う約束があるらしいので一緒に帰宅しているのだ。


「そんじゃバイト頑張ってな。迎えはいつも通りに行くけど気をつけて行ってきてね」

「うん。ひろ君も気をつけてね」

 昼飯を食べ終わったら雪華はバイトで俺は彩夏と一緒に小学校へと向かう。


 小学校に到着したら職員玄関で彩夏のクラス担任に挨拶してから教室へと向かう。

「今日はね。この工作だけだよ」

「あれ?アゲハチョウは羽化したの?」

 彩夏が持っていったあのサイズならまだ蛹にもなっていないと思うんだけどな。

「まだ青いイモムシなんだけどね、欲しい子がいたからあげちゃったの。ダメだった?」

「大丈夫だよ。あげたのは男の子なの?」

 まさか彩夏の彼氏候補じゃないだろうな?ボイスレコーダーの早送りで聞き逃してたか?

「ううん、女の子だよ。クラスのみんなは“おじょうさま”って呼んでるの」

「へ、へえ〜」

 気品のある女の子なのかな?そんな子がイモムシを持ち帰って大丈夫なの?お母さんが叫ばないといいけど。

「持ち帰る荷物がこれだけなら帰ろうか」

「うん!」

 ランドセルロッカーの上にあったであろうイモムシの入ったケースは1つを残して全部無くなっていた。最後のケースも持ち帰る人が決まっているらしく、多分この後に来て工作物と一緒に持ち帰るのだろう。そして、最後のケースは蛹になっているんだけど残念ながら羽化するのはガだ。

 職員室で再び彩夏の担任の先生に挨拶して帰宅しようとしたら入れ替わりで女の子とその両親が先生に挨拶していた。彩夏によると最後のケースの蛹の持ち主らしい。母親よりも父親のほうが苦手そうな印象だけど大丈夫かな?ま、俺には関係ないかって事で彩夏と手を繋いで帰路につく。


 さあ、高校2年の夏休みが始まったぜ。

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