表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

265/280

洋菓子店の記念セール 最終日

「ひろ君も結局三日間全部事務所待機だったね」

「ま、雪華達みたいな忙しさはないから気楽だけどな」

「本当は色々と作業をしたかったんじゃないの?」

「正直に言うと、それはある。ただ、夏休みになるからそこで挽回するよ」

「そっか」

 朝食後にそんな会話をする。色々と作業をしたかったのは事実だからな。


「今年の夏休みなんだけどさ、法事があるから実家に行くかもしれないんだ。ごめんね」

「実家って去年引っ越した、こっちのほう?」

「うん」

「兄さんも来るの?」

「多分」

「なら、明槻さんも誘って三人で行こうぜ」

「なんでそうなるのよ」

「法事には参加しないけど、恋人として会うのはいいと思うんだよ」

「千奈津ちゃんはそうかもだけど、あたし達は?」

「雪華の実家マンションを見てみたい」

「あたしの部屋は無いよ?全部ここにあるから」

「どんなところか見たいんだよ」

「んもう。物好きなんだから」

「ところで、法事に出席となれば日帰りは無理だよな。念の為にビジネスホテルの予約が必要かもな」

「実家に泊まればいいじゃん」

「俺はそれでもいいけど、明槻さんには難易度が高すぎるだろ?」

「確かに」

「二部屋とって、俺は一人で雪華と明槻さんで泊まるか」

「友達と一緒に泊まるなんて初めてだから緊張するよ、ひろ君と一緒なのは駄目なの?」

 上目遣いで懇願してくるけど、今後の事を考えて拒否をする。

「今年は修学旅行があるだろ?そうなれば内宮班女子組の誰かと一緒の部屋で寝ることになる。いい経験になると思わないか?」

「ううっ」

「もちろん、雪華が修学旅行は不参加にするって言うなら俺も行かないから安心していいぞ。友達との旅行なんかより雪華の気持ちが大切だからな」

「ひろ君」

「ま、明槻さんが行かないって場合もあると思うけどな。とりあえず法事の日程と場所を教えてもらっといてよ。法事には参加しないけど、俺も一緒なのも連絡しといて」

「千奈津ちゃんの事はお兄ちゃんに伝える?」

「明槻さんに確認してからだな」

「わかった」

「さてと、そろそろ出勤しますかね」

「うん」


 記念セール最終日の今日は青肉メロンを使った商品となっている。青肉メロンを使用した商品の販売自体は6月からやっているんだけど、今日のは少し贅沢なメロンを使った特別製となっていて、本日限定となっている。

 価格も見た目も同じなんだけど、食べたらわかるメロンの存在感に驚くことだろう。


「内宮、開店待ちの方はいたか?」

「いえ。割引では無いからかもしれませんがいませんでした」

「そうか」

「でも、限定って言葉には弱いですから大丈夫ですよ。それに、食べたらわかる味の凄さに再び買いに来ること間違い無いですって」

「実は採算度外視の部分もあるんだよ。一応万が一売り切れの場合も考えてはいるんだけどな」

「そうなんですね」


「次回の提供予定時間は看板に記載の時間になります。整理券を配布していますので購入希望の方は受け取って下さい。整理券の有効時間は提供予定時間から30分になりますので、注意して下さい」

 整理券希望の最後の人に渡し終わったので事務所に一旦戻る。

「人気爆発って感じですね」

「整理券は何人に配ったんだ?」

「11人ですね」

「今日限定なのにここまで反響があるとはな」

「メロンの旨味が凄いですもん。定番化希望の意見も聞きますから本気で検討したらどうですか?」

「定番化した場合の販売価格は高額な部類になるんだよ」

「数量限定とかも厳しいんですか?」

「……。ダンナと相談だな」


 店長「今日はセール期間で一番の忙しさとなりました。正直言うと、ここまでの反響があるとは思いませんでした。ただ、売り切れにすること無く無事に閉店まで提供する事も出来ました。みなさん三日間お疲れ様でした。明日からは通常通りの営業となりますのでお願いします」

「「「「「お疲れ様でした」」」」」


「明槻さん少しだけ時間いい?」

「どしたの?」

「雪華の家のほうで法事があるんだけど、一緒に行く?法事には参加しないんだけど、彼氏さんも参加予定みたいだから、どうかなと思って」

「日程にもよるけど、考えさせて」

「もちろんだよ。俺達じゃなくて直接彼氏と相談してもいいからね」

「わかった」

「それじゃあ、また明日学校で」

「うん。バイバイ」

 明槻さんにも報告はしたし、あとは雪華次第だな。もちろん雪華の精神状態が最優先だから無理はさせないけどな。


「当日中のリピート客がいるとは思わなかったな」

「昨日、全員に試食をくれたけどあれだけ濃厚なメロンの味で今日だけの限定販売となればまた買いに来るって」

「なるほどねー」

「俺も整理券配布とか色々やって楽しかったしな」

「そういうのひろ君は楽しんじゃうもんね。売り子のほうは大変なのよ?」

「なら、就寝前にキスで労ってあげましょう」

「長めにお願いね」


 こうして、記念セールは揉め事も無く、無事に全日程を終了したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ