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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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鳳来さんのお裾分け

「おい!どういう事だ」

「そうだ!俺もいつもどうり空欄のある解答用紙だったぞ」

「仕方無いだろ?勉強合宿じゃなくて筋肉合宿に近かったんだから」

「オネエ合宿の間違いだろ」

「そうよ。あたしなんて自分の美しさに気付いちゃったんだから」

「「「お前が一番影響を受けてんだよ!」」」

「あーん。ひどいわ」

「俺、実はさ昨日オネエさんと一緒にこいつにも襲われたんだ」

「うふん♪やられる側じゃなくて、やる側も楽しいわよ。もちろん女子も大好きなままだから安心なさい」

「学校でまでその口調はやめてくれよ」

「「「そうだ!」」」

「ところで筋肉合宿って聞こえはいいけど、俺達全員筋肉はついてないよな」

「筋肉に揉みくちゃにされるほうだから仕方無いだろ」

「来週のテスト返却が憂鬱だぜ」

「まあ、まあ。この連休は大人の映像作品で英気を養おうぜ!」

「「「「「応ッ!!!」」」」

 梅雨明けも発表されて、期末テストも無事に終わった金曜日の放課後、キャラが渋滞し始めた俺達まさかテスト絶望なのか?組が騒がしく教室で話し合っている中、教室を後にする。


「それじゃ内宮、また後でね」

「うん。雪華も一緒でいいよね」

「もちろんよ。本当におしどり夫婦よね」

「……」

 流石の俺もテスト中の教室にキャリーは持っていけないので、一度帰宅して昼飯を食べてから鳳来さん家に行く予定だ。鳳来さん家は知らないので洋菓子店の前で待ち合わせだけどな。今日は洋菓子店は臨時休業となっていて明日からの連休中は日替わりで周年記念セールを予定しているんだとか。初日の土曜日は俺も念の為に事務所にいる予定となっている。


「ひろ君どうしたの?変な顔して」

 バス停から自宅までの道中で雪華が不思議そうな顔で聞いてきたので。

「俺さ。おしどり夫婦って言葉嫌いだからさ」

「あ〜。美夜子ちゃん言ってたね」

「俺としては丹頂鶴(タンチョウヅル)夫婦がいいなと思うんだよね」

「まあ、実際のおしどりは一夫一妻じゃなくて縄張り内のメス全部だし、子育てもメスまかせだもんね」

「そうなんだよ。だから、おしどり夫婦って俺の中では抵抗があるんだよね」

「鳥好きな、ひろ君らしいや」

 そんな会話をしている内に自宅に到着。昼飯は俺と雪華と母さんの三人だけ。


「本当にお返し持っていかなくていいの?」

「うん。相手のお礼みたいだからね。夏休みに一緒に釣りに行くからその時に釣った魚を渡す予定」

「わかったわ。気を付けて行ってらっしゃい」

「「行ってきます」」

 昼飯を食べ終えて少しだけ食休みをしたら、鳳来さんとの待ち合わせ場所の洋菓子店へと向かう。ただ、その道中で保育園のお散歩中だった愛美と朝輝とそのクラスメイトに遭遇してしまい、愛美と朝輝、それと女の子と一部の男の子の頭を撫でるというミッションが発生してしまった。

「鳳来さんごめん、少し遅くなった」

「平気よ、うちも今来たから。じゃあ、行きましょうか」


 俺の自宅から洋菓子店と同じくらいの距離に鳳来さんの家はあった。ちなみにマンションやアパートでは無くて一軒家だった。

「じゃあ、この箱がトウモロコシでこれが枝豆ね」

「待って。予想より多いんだけど!流石にこんなには貰えないよ」

「大丈夫だから受け取って。この量では無いけど彼氏の家にもお裾分けしてるからさ」

「じゃあ、お母さんに挨拶させてほしい」

「ごめん。パートで留守なんだわ」

「そうなんだ。なら、今度お礼を言わせて欲しい。この量を貰っておきながらお礼を言わないのは失礼になるから」

「なら、夏休みの釣りの帰りにでも寄ってく?」

「そうさせてもらうよ」

「内宮は知ってるかもだけど、枝豆は茶豆って種類で美味しいよ」

「マジかよ。食べるのが楽しみだよ」


 雪華「農家さんなの?」

「半分農家かな?農家レストランて規模じゃなくて喫茶店位なんだけど自家栽培したものや近隣の農家の規格外品を使った食事処を経営してるの」

「へえ〜」

 俺が箱をキャリーに積んでから紐で固定している間、雪華と鳳来さんがこの野菜についての話をしていた。なるほどな、自家栽培や規格外品なら安いもんね、安心した。


「鳳来さんありがとね。また明日洋菓子店で」

「美夜子ちゃん、明日頑張ろうね」

「うん。また明日」

 そう言って別れようとしたところで。

「おや、内宮君と彼女さんじゃないか」

「おお、高幡君。去年の文化祭以来だね」

「どうも久しぶり。何かの用事だったの?」

「鳳来さんからトウモロコシと枝豆のお裾分けを貰ったところなんだ」

「なるほどな」

「高幡君はデート?」

「そうなんだよ。学校は違うけどテスト期間がほぼ一緒でね、テスト期間中は部活動が禁止だからデートを楽しめるんだ」

「うちらは今日で終わったけど、彼氏んところは連休明けまであるのよ」

「へぇ。ならデート楽しんでね」

「「ありがとう」」

「そんじゃ、雪華帰ろうぜ」

「うん」

 二人に手を振りつつ帰路につく。おうちデートだった場合、親が不在だから男女の関係になっているのかな?としょーもない事を考えていると。


「ひろ君、何を考えているの?」

「トウモロコシと枝豆の保存方法」

「あれ?」

「量が多いから全部茹でてから冷凍保存がいいよなと思ってたんだけど、どうかした?」

「な、何でもない」

「そう?」

 多分雪華も俺と同じ事を考えていたんだろうな。言わないけど。


 帰宅した俺は早速トウモロコシと枝豆を茹ではじめたんだけど、量が多くて結構時間がかかった。母さんも「貰いすぎなんじゃ…」と心配してたからな。その量が収納出来る我が家の冷凍室は素晴らしいよ。

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