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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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テナガエビ釣り

「月曜からテストなのに釣りしてるのって、あたし達くらいじゃないの?」

「息抜きってことで」

「内宮〜、釣れたよー」

 テスト前週間になった土曜日に内宮班釣り倶楽部はテナガエビ釣りへとやってきた。テナガエビは雑食性なので魚肉ソーセージなんかでも釣れるけど、俺はミミズで釣っている。女子達にはニオイの強い食材で釣ってもらっているけどね。


 天気の週間予報だとテスト期間中の来週にどうやら梅雨明けするみたいなんだよ。で、今週の土日も雨では無くて曇天予報だからテナガエビ釣りに来たってわけ。意味がわからんだって?テナガエビは梅雨の時期が釣りやすいんだよ。去年は雨の日が少ないし休みの日も曇天じゃなかったから来なかっただけ。それに、テナガエビ釣りをするには約千円を支払って一日遊漁券を購入する必要があるんだよ。だから、テナガエビ釣りは気軽には出来ないんだよね。

 千円なら別にいいじゃんと思うだろうけど、こういうのはケチなんだよ俺って。だから確実に釣りたいから今日来たんだよ。夏休み中は海釣りだし、今年最初で最後のテナガエビ釣りの予定だ。


 鳳来「魚釣りみたいな感触は無いけど楽しいね」

「楽しんでもらえているなら何より。誘っておきながら言うのも変だけど、みんな良く釣りの許可でたね」

 鳳来「うちの場合は息抜きも大切って感じかな。ま、寝る前にも少し勉強するし明日も勉強するしさ」

 明槻「察してくれるよね?晩ご飯頼むわよって言われて来たよ」

 笹嶋「勉強も大切だけど、皆との時間も大切って言われた」

「なるほどな〜」

 勤勉な烏野さんは欠席となっているので、烏野さんの分も釣ってあげる予定だ。


 鳳来「内宮さ、テスト明けの金曜日にうちに来てくれないかな?そのクーラーボックスを積んでるキャリーを持って」

「ん?荷物でも運ぶの?」

「いつものお礼に枝豆とトウモロコシのお裾分けしたいんだ」

「お礼だなんて、そんなのいいよ。交通費は自腹なんだしさ」

「前にアオリイカ貰ったでしょ?お母さんがお礼しなさいって言ってるのよ」

「いいって、いいって。釣れたら渡すつもりだったし、お礼されるような事じゃないって」

「別に枝豆とトウモロコシをお礼の為に買うわけじゃ無いんだよ。お母さんの実家で作っているのを毎年送られてくるんだけど、その一部を渡すだけだから受け取って、ね」

「わかった。そういう事なら受け取るよ」

「うん。ありがと。来週の話だからまた伝えるからよろしくね」

 そう言ってさっきまで釣りをしていたポイントに戻っていった。


「枝豆とトウモロコシかあ。本当は嬉しいんじゃないの?」

「嬉しいに決まってるだろ!夏場の消費が多い食材なんだから。お礼のお礼になるけど、夏休み中の釣りの魚種でお返しをする予定だから雪華も頼むぞ」

「アイアイサー」


 明槻「内宮君さ、ここってハゼ釣りした河口の少しだけ上流だよね?ハゼってもう釣れるの?」

「釣ろうと思えば釣れるよ。ただ、太さは明槻さんの中指位で大きさは小指位だよ。他の人の感覚を否定しないけど、俺としてはそんなの釣っても食べた気にならないから釣らない」

「確かに、こんなに小さいのは食べる気しないね。あの大きさのを天ぷらで食べてると」

「でしょ。また9月になったらハゼ釣りしようぜ」

「うん。ただ、家族の要望でメッキやスズキの幼魚も釣ることになりそうだからよろしくね」

 眉を下げて困り顔の明槻さんに笑ってしまう。

「あはは。了解だ」


「結構釣れたし、今日調理するなら揚げ物になるからそろそろ終わろうか」

 夕方の4時前。バスに乗っての帰宅を考えればそろそろ納竿したほうが良さげな時間だ。テナガエビも近場にある水道水でクーラーボックス内で軽く泥抜きしているから今日食べられるしな。

 それにテナガエビってすぐに共食いをするから、仮に泥抜きをするのに全部一緒に一晩置いとくと半分以上食べられている可能性もあるんだよ。だから、一晩泥抜きする場合は一匹ずつ個別に泥抜きしないと駄目なんだよね。


「「「わかった」」」

 皆も納得してくれたので、テナガエビ釣りはこれにて終了。


 帰宅後、テナガエビは素揚げにして食卓に並びました。どうせ揚げ物をするならと鶏の唐揚げと野菜サラダが本日のおかずです。

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