レオパの購入とカブの収穫
「ひろ君、準備出来たよ」
「よし!なら行くか。折り畳み傘もリュックに入ってるから」
今日の雪華は釣りに行く時みたいな動きやすい格好でオシャレ度は低い。雨が降るかもしれない事を考えれば当然だろうけど。
「おにいちゃん、どこいくの?」
「お買い物。お昼ご飯は一緒に食べるからね」
「うん」
玄関に向かおうとしたら愛美が足に抱きついてきたので頭を撫でておく。一緒に行きたいとワガママは言わなくてホッとした。
「電車少しだけ混雑してたね」
「だな。行楽目的と土曜日だから通勤の人もいるからかもな」
「なるほどね」
無事開店前にペットショップの最寄り駅へと到着する。いつもはここら辺に来るのはお昼頃からなので、電車内は座って移動出来ていたんだけど今日は座れなかった。通勤ラッシュみたいな感じでは無く、ただ座席の空きが無かっただけなので息苦しさは無かったけどね。
開店待ちは何だか恥ずかしいので、近場で時間を潰してから入店する。まず最初に向かうのはもちろん3階のレオパだ。
「すみません。この子を下さい」
無事に雪華が欲しかった体色のレオパを購入出来た。もちろん雪華基準での体調面を確認してからの購入だ。安くはない値段で購入するんだから買ってすぐに体調不良なんてならないようにしないとな。近隣には爬虫類を診察してくれる病院は無いから購入は慎重にするのは当然なのだ。
「ひろ君、生き餌は大丈夫だっけ?」
「大丈夫だぞ」
「わかった。 すみませんこれで全部です」
目的のレオパと飼育用品を少し購入したら雪華の買い物は終了。目的のレオパを無事に購入出来て嬉しそうだ。
「他のフロアの買い物はあるの?」
「鳥類コーナーでボレー粉とつぼ巣だけ買わせて」
「1階は大丈夫?」
「大丈夫。淡水も海水も水槽立ち上げ中だから購入は出来ないからさ」
「わかった」
という事で俺の買い物も済ませたら退店して帰路につく。帰りの電車内は空席が目立っていて座って移動出来たのでありがたかった。
「「ただいまー」」
「「「おかえりなさーい」」」
玄関を開けて帰宅すると妹弟達がトタトタトタと走ってお迎えに来てくれた。朝輝がキューちゃんを持っているからキューちゃんで遊んでいた最中だったのかもしれない。
「本当にすぐ帰ってきたのね」
「まあね。昼飯後には中カブの収穫したいからさ。明日は一日中雨予報だし、今日だって夕方頃から雨の予報だからね」
ペットショップの往復では無事に雨は降らなかった。梅雨特有のどんよりとした曇り空だったけどね。
「お昼ご飯の準備出来たからキューちゃんをケージに入れて、手洗いしておいで」
「「「はーい」」」
今日の昼飯はホットプレートで皆でワイワイしながらのお好み焼きと焼きそばだ。ついでにホットケーキの準備もあります。
「あたしはレオパのお世話してくるね。いつまでもタッパーじゃ可哀想だから」
「わかった。俺はもう少し食休みしたらカブの収穫するから。キリが良ければ雪華も来なよ、声をかけるからさ」
「うん」
雪華は購入してきたレオパのためのケージ作りへと向かった。俺はあと30分位食休みしてからカブの収穫を始める予定だ。妹弟達が収穫するから雨の心配はあるけど、食休みも大事だからな。
「雪華、カブの収穫するけどどうするー?」
雪華の部屋のドアをノックしてから声をかけてみる。すると、ドアが開き。
「あたしも終わったよ、見る?」
「収穫後に見るよ。なら行こうか」
「うん」
今日も母さんが撮影の為に同行している。父さんは裕隆の母さんに呼び出されて実家へと向かったので不参加だ。
「まえのよりおおきいね」
「おおきいね」
中カブは妹弟達が5株ずつの計15株を収穫した。これで、中カブは全部収穫した事になる。
「こっちは収穫しないの?」
「これは大カブだから、雨天続きなのもあって成長が促進されているけど来週予定だよ」
「そうなんだね」
「今日でもいいんだけど、収穫しても使いきれないからさ」
「それもあるか」
「さ、雨が降らないうちに収穫出来たし家の中に入ろうぜ」
「うん」
妹弟達は母さん主導で家の中へと入っているし、俺達も入ることにする。
「どうよ」
「いい感じじゃないか」
カブの収穫を終えて雪華の部屋で今日購入したレオパの完成ケージを見せてもらう。
「飼育部屋には置かないんだね」
「うん。しばらくは自室で経過観察する予定」
「そろそろ繁殖を考えてみたら?」
「そうだね。一応高校を卒業したら本格的に取り組む予定ではいるんだけどね。まずはヤモリとカナへビで慣れてからにするよ」
「了解だ」
天気予報通りに夕方から雨が降ってきた。雨が降ると少し肌寒くなったので、晩飯のおかずの収穫したカブを使ったポトフは丁度良かったかもしれない。




