久しぶりの外出デート
「ひろ君とのデート久しぶりだから、服装を気合い入れちゃった♪」
「ま、行き先は小型ランの展示即売会とレオパのペットショップなんだけどね」
「おっと。食べ放題を忘れてますぞ」
「はい、はい」
今日は久しぶりに雪華とデートだ。釣りデート以外だといつぶりだろう?教育実習生のいた2週間が長く感じていたから時間感覚が狂ってしまったよ。
それと、俺の服装も雪華が監修している。ま、釣り以外の外出着は毎回雪華が選んでいるんだけどさ。
最寄り駅へと到着し、電車に乗り込んだら、今日の行動予定の話し合い。
「それじゃあ今日のデート予定だけど、最初にいつもの植物の展示即売会のビルで小型ランを物色してから時間制の食べ放題で昼飯。最後にレオパの店って感じだな」
「今日の展示即売会では何買うの?」
「目当てはウチョウランとサギソウだな。冬場の球根の時の購入のほうが楽なんだけど、花を確認して購入出来る今の時期も楽しいしな」
「なるほどね。他には?」
「他はいつも通りの一期一会だな。今日は日本産の小型ラン類の即売会だから種類は少なめだろうな。雪華も気に入ったのがあれば買ってあげるからな」
「んもう。いつもありがと」
「次は電車移動して、予約しているバイキングの食べ放題だな。今回は肉を使った料理のバイキングだから楽しみにしようぜ」
「ねえ、ひろ君。ライスはあるんだよね」
「もちろん!ライス無しなんて俺達には考えられないからな。もちろんライスも食べ放題だから安心してくれ」
「やったね」
「最後はペットショップでデートは終了。言う必要は無いと思うけど、一応全フロア確認すっから」
「ま、当然だよね」
来週は中学校でのバザーと桃瀬さんの桃農園の探索予定だ。週間予報だと来週は大丈夫みたいだけど、時期的に以降の休日は雨の可能性が高いから今日のデートを楽しまないとね。俺は行く予定無いんだけど、来週は真広の通う高校の文化祭みたいで一般開放の日曜に烏野さんを誘ったんだって。どうやらそこで告白するみたいだから、夏休みは恋人同士で過ごす事になるのかもな。するってぇと、毎週水曜に予定されている内宮班釣り倶楽部には参加するんだろうか?
そんな考え事をしながら電車に乗っていると即売会があるビルの最寄り駅に到着したので下車して会場へと向かう。
「去年もひろ君が栽培しているのを見たけど可愛い花だよね」
「だよな。ウチョウランは鉢のサイズが小さくていいから沢山置けるのも魅力的だしな」
ウチョウランの野生地は保護されているけど園芸品種化が進んでいて、販売されているのは改良されているのがほとんどだ。ただ中には野生種を保存目的で増殖している業者もいて、各産地の個体を扱っている場合もある。ウチョウランの栽培は難しくないし、増殖率も高い。それに業者の場合だとフラスコ瓶に播種するやり方での増殖法も確立されているんだよね。
「よし、即売会はこんなもんかな。目当ての種類も買えたし、雪華が気に入ったのも購入出来た。ちょっと高額だけど前から欲しかった種類も購入出来て満足したからな」
「ひろ君、今日もありがとね」
「いいって事よ。自分も好きな個体があればその種類を栽培する楽しさを共有出来るんだから、俺にとっても嬉しい事だしな」
「そんな事しなくても旦那様の趣味は理解してるんだからいいのに」
「雪華が好きなのも育てたいの」
「んもう」
会場内にある配送サービスの場所に向かいながらイチャコラしてしまった。植物の展示即売会だから年齢層が高めなのもあってか妬みの視線は無かったけどね。
「よっしゃ!食うぞーっ」
即売会を後にした俺達は食べ放題バイキングへとやってきた。昼飯の時間帯での食べ放題だから人によっては朝食抜きで参加する人もいるだろうけど、俺と雪華は朝食も食べてきた。ま、いつもよりごはんは少なく食べたけどね。俺と雪華の場合、普段通りに食事したほうが腹の調子がいいんだよね。
「俺はステーキ系よりも各種部位の焼き肉にしようかな。色々と楽しめるし」
「あたしも思った」
取り皿に各種焼き肉を乗せたら席へと戻り食べ始める。
「「いただきまーす」」
「おお。流石は焼きたてを提供してくれるだけあって美味いな!ごはんが進むぜ」
「うんうん。焼き肉中心で最後に少しだけ揚げ物系を食べたらそれでいいかも」
「だな」
二人共焼き肉中心でごはんのおかわりをしながら食べ放題を堪能する。肉だけだと口の中が脂っぽくなるので海藻サラダも食べつつ時間は過ぎていき。
「食べたーっ。最後にこの鶏の唐揚げでおしまいっと」
「満足してくれた?」
「もちろん!」
時間となり食べ放題は終了。二人共満足して店を出ることにする。
「そこの移動販売でアイス売ってるみたいだから食べようぜ」
「いいね!サラダ類はあったけどデザート類は無かったもんね」
という事で移動販売でアイスを購入して近くのべンチに座って食べ終えたら最終目的地のペットショップに到着する。
「前にひろ君が言ってたのはこれかぁ」
「どうだ?使い勝手は良さそうか?」
「うーん見た目だけだと良さそうだけど、実際に使ってみないとわからないね。手頃な価格だし一つだけ買ってみようかな」
結局ペットショップで購入したのは雪華が購入した一つだけ。気になるレオパの個体はいなかったみだいだし、俺も生体含めて購入するものは無かったからな。
そして、帰宅する流れとなり久しぶりのデートは終わったのであった。




