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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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真広の決意

本年もよろしくお願いいたします。

「うーっ」

「そんな唸らないでよ。雪華は真広に会ったこと無いだろ?今度ちゃんと紹介するから」

「そうだけど!納得出来ないのはあたし抜きで釣りに行くからよ」

「内宮班でハゼ釣りした時もいなかったじゃん」

「そうなんだけどさあ」

「それに昨日穴釣りしたじゃん」

「それとこれとは別なのよ!」

 まったく雪華さんてば、複雑な乙女心ってやつを発動中なんだから。


 実はこれから真広と烏野さんと一緒にサビキ釣りに行くんだけど、残念ながら雪華はバイトなので不参加。まあ、この釣りに行くのも急遽決まったんだけどね。


「雪華は烏野さん経由で聞いたかもしれないけど、俺の母方の従兄弟の真広と仲が良くなってるから三人で出かけるんだよ」

「でも何で釣りなの?」

「最初は真広と真広の父ちゃんで行く予定だったんだよ。真広の母ちゃんがアジとイワシの釣り場を知らないか聞いてきたからさ。俺は案内目的だったんだよ」

「うん」

「で、真広が釣りに行くのを烏野さんに報告したら烏野さんも釣りする事を知った真広が俺と烏野さんの三人で釣りするのを提案してきたんだよ。真広としては烏野さんと恋人になりたいみたいでさ」

「なるほどね。今回だけは許してあげる」

キートス(ありがとう)。愛してるよ雪華」

「ただし!食べる方のアカハタを狙ってきてよ」

「今の時期はまだ難易度が高いんですけど?」

「それだけズルいってことよ!それと…」

「まだあんの?」

「来月でいいからレオパのペットショップにデートで行くこと」

「! 行くに決まってるよ」

「んもう。 気をつけて行ってきてね」

「わかってる」

 チュッチュと何度かキスをしたら出発です。


「電車とバスで来る感じかあ」

「父ちゃんとなら車で来れるだろ?近場に有料みたいだけど駐車場もあるし」

「そうだね」

 今は真広と烏野さんと一緒に防波堤に到着して仕掛けの準備中だ。


「内宮君、わたしまでありがとうございます」

「いいって。真広が誘いたいって言ったからさ。お礼なら真広にお願い」

「はい。それとですね変なことを聞きますけど、わたしが()()君と恋人になるのはどう感じますか?」

「え?告白されたの?」

「されてないんですけど、内宮君は真広君と従兄弟なんですよね?心境を聞きたいというか、その…前の彼氏なんかより断然良くてですね」

「キツイ事を言うかもだけどさ」

「…は、はい」

「烏野さんが前の彼氏と別れたのって真広と出会うためだったんじゃないかな」

「え?」

「真広はさ、男子にしては背が低めだけどすごくいいやつだよ。俺とは違うけど格闘技を習っているから、いざって時も守ってくれるだろうしね。ただ…」

「? ただ?」

「あいつも俺ほどでは無いけど、良く食べるよ。二人前位ならぺロリじゃないかな」

「ふふふっ。そうなんですね」

「だから、烏野さんが真広と恋人になるのは大賛成だよ」

「ありがとうございます。頑張りますね!」

「応援してるからね」

 顔も名前も知らない前の彼氏さんよ。烏野さんは次の幸せを見つけたから、お前さんへの気持ちは無くなっているぜ?

(はっ。これが、ざまあ展開ってやつだな!)


 烏野さんは真広に任せて、俺は防波堤付近にあるブロック周りを攻めている。そう!雪華から出されたミッションのアカハタを釣るために!

 アカハタは高水温が好きだから、夏休み頃がいいんだけどなあと思っているとグンッとした強いヒキが来た!ブロックの隙間に入られると引き上げが困難になるから一気にリールを巻くと色鮮やかな赤い魚が水面に出たので、力を緩めずに引き上げれば待望のアカハタだ!


「あ、内宮君、どこに行ってたのって、何その赤い魚は?」

 真広とお喋りしていた烏野さんが話しかけてくるも手に持つ赤い魚に目を奪われたみたいだ。

「これはアカハタ。雪華が今日来れないから、釣ってきてと頼まれたんだよ」

「相変わらずラブラブですね」

「まあね。(小声で)烏野さんも真広と早くラブラブになりなよ」

「は、はい」


「二人共、かなり釣れたし今日は帰るか?」

「そうだね。お昼ご飯のおにぎりを食べたばかりだけど眞代さんはどうする?」

「わたしはお二人にお任せします」

「なら、帰ろうか。今日調理して食べるなら早めに帰宅したほうがいいだろうし」

 というわけで撤収することにした。

 二人が釣ったのはアジ・イワシ・小サバ・イサキだ。この時期に美味しい魚ばかりだから母親は喜ぶだろうな。


「内宮君と真広君、今日はありがとう。楽しかった。千奈津ちゃんにもお裾分けするね」

「楽しんでもらえたなら、何よりだよ。また、明日学校でね」

「うん。明日学校で」

 最寄り駅へと到着した俺達はバスで烏野さんが暮らすマンション前まで来て別れたところだ。


「広也」

「どした?」

「俺、近々眞代さんに告白するから」

「そうか、頑張れよ。ただし!一度烏野さんは彼氏と別れて傷ついてるから、傷つけるようなことはするなよ?」

「わかってるよ。俺がそんな事をするわけが無いだろ」

「まあな」

 烏野さんと別れて真広のマンションに向かう道中で真広から烏野さんに告白するのを聞かされた。烏野さんの気持ちを知っているから、勝ち確なんだけどね。


「じゃあここで。今日はありがとな。それと、結果は連絡するから」

「おう、またな」

 ま、告白の結果は両者から聞かされるだろうけどね。


「雪華がお望みのアカハタは釣れましたよ!しかも二匹も!美味しくいただきましょうね」

「すごいね、ひろ君。これはあたしも負けられないな」

「いつから勝負事になったの?」

「あははははは」

 雪華に見せるために捌かずに残しておいたよ。俺の釣果はアカハタ二匹のみ。烏野さんと真広から他の魚は貰わなかったからね。あげるよ?とは言われたけどお断りしたからさ。


 釣ったアカハタは二匹共40cm位。アカハタは小型のハタの種類だから最大サイズだな。飼育はしてないのかって?してないんだよ。飼いたい気持ちはあるんだけど、幼魚が採集出来ないんだよね。

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