表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

223/239

連休中の一日

 いつもの朝食中、今日は雪華に伝えておく事がある。

「雪華。今日の晩飯は山菜づくしのメニューだぞ!晩ご飯の一杯分しか用意出来ないけど、根曲がり竹のタケノコご飯もあるからな」

「うひょー。高級タケノコご飯じゃん!そういや栽培しているもんね。収穫するんだ」

「おうよ。焼きタケノコにもするから、バイト頑張ってこいよ」

「うん!明日は連休中唯一の休みで釣りの予定だし、楽しみだな〜」

 そんな俺達の会話を微笑ましい顔で見ている両親なのであった。


 朝食後、雪華をバイト先へと送っていくまでは勉強のお時間です。彩夏も少しだけ宿題があるみたいだからダイニングテーブルで一緒にやることにした。

「あやちゃん。学校のお勉強は大丈夫?わからないところとかある?」

「大丈夫だよ。ただね、タブレットを使ったお勉強が増えたから、何かヤダ」

「そっかー」

 勉強とは別にもう一つ確認しなくてはいけないのがある、それは。

「ところであやちゃん。新しいクラスには慣れた?」

 彩夏は三年生となったのでクラス替えがあったのだ。人間関係の変化が一番心配。

「うん。今までのお友達も別にならないで一緒だしね、こっちに来て少しだけ通った保育園でのお友達も一緒になったんだよ!」

「担任の先生は?」

「今までと一緒の先生だよ」

「意地悪してくる子はいない?」

「いないよ」

 そっか、そっか。彩夏の友達は皆いい子だから安心だ。俺のことも知っているから彩夏に何かあれば知らせてくれるだろう。それに毎月の母さんとの護身術練習に付き合わせていた影響で護身術に興味を持っているから、習いはじめるかもだしな。俺も軽くなら教えられるけど、やっぱキチンと基礎から教えてもらったほうがいいもんね。

「困った事があれば、お兄ちゃんに相談するんだぞ」

 そう言って軽く頭を撫でてあげる。

「うん。おにいちゃん、くすぐったいよお〜」

 キャッキャと笑いながらも撫でられ続ける彩夏にほっこりしながら、ふと雪華を見れば呆れたジト目で俺を見ていたよ。


 雪華をバイト先へと送っていくと、姉御先生と赤ちゃんがいたので赤ちゃんを抱っこさせてもらうもやっぱり泣かない。何でだろうね?と思っていると、小さな声で「にぃー」と言った気がする!やべえ、鳳来さんのフラグを回収する前に離脱しなければ!

 姉御先生には「買い物があるので今日はこれで」と言って事務所から出たよ。ま、買い物があるのは本当だしね。


 という事でスーパーへとやってきました。今日は山菜の天ぷらがメインだけど、他にも揚げる予定だ。

 購入したのは、タラの芽・そら豆・アスパラガス・トウモロコシ・キノコ類だ。ウチには鶏肉も唐揚げ用に下準備して用意してある。実はエビと迷ったんだけど、明日は釣りの予定だから海鮮のエビでは無くて鶏肉にしたんだよ。


 さて、意外と面倒な山菜の下処理を母さんと俺でやる。とは言ってもアク抜きに時間が必要なのは昨日からやっているので手軽なんだけどね。

 父さん?父さんなら妹弟三人相手にリビングで奮闘中だよ。


「ふーっ。山菜の下処理終わりっと。根曲がり竹のタケノコご飯と普通のご飯のタイマーをセットしとくね」

「わかったわ。後はそら豆をサヤから出せば、天ぷらの下処理は全部終わりね」

「そうだね。後は揚げたてが美味しいから食前までは時間あるよ」

「そうね。雪華ちゃんの分も揚げる?」

「俺と雪華の分も直前に揚げるよ。折角の山菜の天ぷらだもん」

「わかったわ」

「ところで、明日は両方の祖父母は来るのかな?」

「あ〜、節句だもんね。今回はわたしの方だけよ、お父さんのほうはお義姉さんが家に戻ってきたでしょ?だから、旅行中なんですって」

「なるほどね。かしわ餅は今日買っとく?」

「明日、わたしが買いに行くから平気よ」

「わかった」


 去年、雪華を不安にさせた節句の日に俺達は釣りへと向かうので、今年は問題無い。両親の祖父母が住む実家は徒歩圏内だけど、雪華を俺の恋人だと紹介しなければ仮に会っていたとしても、可愛いお嬢さん位にしか感じないだろうしね。近所とは言え、お互い適度な距離感で生活しているのだ。そんな事を思いながら、そら豆をサヤから出す作業をしていると朝輝にクイクイと引っ張られる。

「あっくん?どうした?」

「おにいちゃん、来て」

「母さんごめん、ちょっと行ってくる」

「そのまま相手してあげてもいいわよ」


 朝輝に連れてこられたのは和室。

「おにいちゃん、カッコイイね」

 指を指す先には飾ってある兜がある。兜の前に俺は胡座をかいて座り、そこに朝輝を乗せる。

「カッコイイよな!これはお兄ちゃんが産まれたから買ったんだって。でもな、周りにある鯉のぼりはあっくんが産まれたから買ったんだぞ」

 去年までの朝輝は飾った時に「すごい」しか言わなかった。朝輝の中で何らかの感性が育っているのかもしれない。少しの間、俺と朝輝は兜を見続けるのであった。


 晩飯は朝食の時に宣言した山菜含めた天ぷらと一杯目だけは根曲がり竹のタケノコご飯だ。雪華も連休中という事もあり夕方過ぎに売り切れたタイミングで営業を終了したみたいで、皆と一緒に食べられることとなった。

「庭の山菜エリアは今回で終了なの?」

「エリアと呼ぶ程広くは無いだろ?鉢植えとプランターが主の五種類位だし。だから一食分だけだよ」

「そうなんだね。広げる予定は?」

「無いよ。季節を感じられる一食分を食卓に出せれば満足です」

「ふふっ。ひろ君らしいや」

 結局、タケノコご飯の他に白ご飯を二杯おかわりした雪華なのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ