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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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番外編?1年はバーべキューの日

 今週を乗り切れば、いよいよ連休だ!

 残念?ながら雪華はバイトがあるから一緒に出かけられるのは一日だけ。ま、その日は釣りに行く予定なんだけどね。潮干狩りは連休中は行かないよ、混雑すごそうだもん。


 朝食中、父さんの様子がおかしいので愛美と朝輝が心配している。

「パパはね?筋肉痛になっているだけだから、心配いらないよ」

「「いたいの?」」

「痛いけど、すぐに痛いのはバイバイになるからね」

「「うん」」

 昨日は芝生公園で愛美と朝輝と一緒に走りまわっていたからなあ。父さんは両足が筋肉痛になっているようだ。

 四歳児の脚力なら大した事は無いだろうと思われるかもしれないけど二人を相手に肩車しながら走ったりもすれば筋肉痛にもなるって。

 俺?俺は彩夏と彩夏の友達と一緒にバドミントンとかをしていたよ。芝生公園には午後から行ったんだけど、彩夏の友達の家に訪問者が来るらしくて託児を頼まれたみたいでさ、元々芝生公園には行く予定だったから一緒に行ったんだよ。彩夏の友達から「お兄さんと一緒に遊ぶの久しぶりだね!」と満面の笑顔で言われたら相手をするしかないだろ?

 彩夏の友達は悪くないんだけどさ、本当は俺が愛美と朝輝の相手をする予定だったから父さんの筋肉痛は無かったかもしれないんだよね。

 雪華?雪華ならバイトだったよ。


「今日は1年は午後からバーべキューかあ。去年は今の内宮班が出来た切っ掛けのイべントだね」

「だなー。意気投合して調理実習はもちろんだけど数名での班行動の場合でも近場で作業しているもんな」

「楽しいよね」

 そんな会話をしながら登校する。

 雪華の銀髪は目立つし、とっても可愛いから新入学の1年からの告白や嫉妬による嫌がらせを警戒しているけど今の所は無いし、転校生もいないから平穏な日々を送っている。登校時のラブラブアピールが役立っているのかもな!でも、その影響でウチではたまに俺を見る目が獲物を狙う目みたいに怪しく光っているけど。


「あれ?俺達お騒がせ組がいないね」

 昼休憩の終わりにはいつも騒いでいる連中がいないので言ってみると。

 鳳来「彼らなら多分自腹で1年のバーべキュー場へ行ったわよ」

「え? どゆこと?」

 鳳来「彼らが話しているのを偶然聞いてしまったんだけどね?『俺達の癒やしの女子は1年しかいない!今日はバーべキューだから潜入して仲良くなるぞ!』『『『応!』』』と言って出ていったわよ」

 舞原「何をやってるんですかね?」

 鳳来「さあ?」

 行動力がすげえ!彼らを動かす原動力の動機が不純なもので無ければ尊敬出来るのに、お笑いのネタ提供をしているとしか思えないのもスゴイよな。


 午後最初の授業は担任の九條先生の授業なので当然、気付くわけでして。

「おや?お騒がせの人達はどうしましたか?」

「先生!多分ですけど、1年のバーべキュー場にいると思います」

「どういう事ですか?」

「『俺達の女子はバーべキュー場にあり』と言って歩いてましたので」

「あ・い・つ・ら・は〜」

 どうやら鳳来さん以外の女子も彼らの言動を見ていたらしいな、普段温厚な九條先生も若干キレ気味だ。すると、校内放送で。

『九條先生、蔵持先生。至急職員室までお願いします。繰り返します……』


「皆さん、申し訳ありませんが自習していて下さい。くれぐれも騒がないように、クラス委員の二人は頼みますね」

 そう言って教室から出ていったよ。ザワザワしているけど、最初に騒ぎだす連中はこの場にはいない。


 最後の授業終わりに彼らは戻ってきた。普段なら生徒指導室とかでのお説教なんだけど、今回はクラスの教室で公開説教となった。

 どうやらバーべキュー場では新入生歓迎会の時に彼らが登壇していたのを覚えていた複数の人達から先生に報告があり、作戦は失敗に終わったそうだ。しかも、イケメン無罪をアピールしたのに「顔はいいのかもしれませんが、お腹が今からタルんでいる人はちょっと……」と辛辣な事も言われたらしい。


 公開説教の最後に。

「可愛い女の子とお近づきになりたかったんだー!」と魂の叫びをしていたよ。


 翌日、おネエさん達から「浮気者には筋肉調教よ」と濃密な夜を過ごしていた事を教室内で大声で話していたよ。どうやら部屋は同じでも個人レッスンだったみたいだね。教室内でも平気で話せるってある意味すごいよな。

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