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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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ショッピングモールデート?

この後予定がありいつもより少しだけ早く投稿しますが、明日はいつも通り12時頃の投稿になります。


 春休みになり数日が過ぎた。初日は釣りに出かけたけど、長期休暇だから一日フルで雪華はバイトしていたのもあり、俺は自宅で大人しく勉強や家庭菜園の手入れをしていたよ。え?飼育部屋?飼育部屋には今度、ひな鳥をお迎え予定だから報告を楽しみにしていてよ。


 さてさて、今日は雪華のバイトは休みなので昼過ぎからショッピングモールへと来ております。目的は俺のも含めた春物の衣料品を見に来たんだよ。たださ、最近はすぐに暑くなるから繋ぎの数着だけ購入予定となっております。

「ペアの良さげな服も買えたし良かったんじゃないか?」

「だよね。あたしはもう急激な身長の変化は無いけど、ひろ君は少しだけ伸びたもんね」

「俺としては、これ以上雪華との差が開くのは避けたいんだけど、こればっかしはどうにもできないし」

「それは…キスがし(にく)いとかですか?」

「それもあります」

「んもう」


 座ってキスする場合はクッションとかで調整できるからいいんだけど、とか思いつつ歩いているのが良くなかった。この通路の行き先は危険地帯だ!

「雪華さん?この先は俺は立ち入り禁止エリアだから、このべンチにいるから」

「恋人のあたしも一緒だし平気よ」

「そういう問題じゃないでしょ?」

「前にも一緒に入店したし平気よ」

「あのね?俺の脳内が危険なの。だから勘弁してくんない?」

「どういう事だってばよ」

「俺の誕生日に過激なビキニを披露しただろ?下着選びになんぞ付き合ったら装着しているのを容易に想像出来るの!」

「やだ、もう、ひろ君てばえっち」

「俺の脳内にサンプル提供したのは、あなた自身なんですけどねえ」

「しょうがないわね。誘惑する時に「見慣れたよ」なんて言われると困るから、ここで待ってて」

 そう言って下着売場へと入店する雪華を見送る。ここからでも数点見えてしまうから、ビキニ姿の雪華を脳内召喚しないようにスマホの釣果情報を検索するのだった。


「お待たせ。色は白とピンク、それとライトグリーンよ」

「言わなくてよろしい!」

 まったく雪華さんてば何を言い出すんだよ。(さいわ)い周囲に人がいないから良かったけど、笑われちまうぞ。

 その後は折角だからと、ショッピングモール内のスーパーで買い物をして帰宅する。


 晩飯が終わり、妹弟がソファでテレビを見ている時に父さんにリビングテーブルへと呼び出される。何事かと警戒したけれど、今週末の土曜日に“たけのこ掘り”に行くとの連絡だった。

「去年は学校が始まってからの()()()より少し遅く行ったけど今年は例年通りなんだね」

「去年は雪華ちゃんの同居を待ってからだったからね。雪華ちゃんもこういう行楽ごとは好きだろ?だからだよ」

「あ〜、なるほどね。父さん達は雪華が同居するのを知っていたからか」

「そういう事だ」

「わかった。楽しみにしとくよ」

 という事で自室にて学校の自宅課題をやっている雪華に休憩用の飲み物と一緒に報告に行く。


「たけのこ掘りは楽しみだけど、去年より早いから飼育する生き物は見つけられないかもね」

「それはしょうがないな。去年は雪華と一緒に行くために遅くしたけど本来はこの位だしな」

「そっか。目的は“たけのこ”だもんね」

「だな。柔らかくて美味しいたけのこを堪能しようぜ!」

「おー!」

 妹弟にはまだ内緒なのは当日にお熱が出るのを心配してのことだろう。


 雪華とのいつもの就寝前の時間も終わり、べッドに横になり目を閉じたら、その光景が見えてしまった。何の光景かって?雪華の下着ショーだよ!

 たけのこ掘りとかの話題で薄れていたショッピングモールで購入した下着の色の報告を思い出してしまったのだ!

 くそう、今日の彩夏は一緒に寝ようと言って来る気配は無かったしピンチじゃないのか?と思っていたが、ナイスなタイミングで二階のトイレから出てきた彩夏を誘い、一緒に寝ることに成功する。安堵感と彩夏の体温で煩悩は消え去り、眠りの世界へと向かった。


 しかしその後、兄から一緒に寝ようと誘われて喜んだ彩夏と春休み中はずっと一緒に寝ることになるのだが、この時の俺はまだ知らない。

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