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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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終業式

「おにいちゃん、お家に持ち帰らないとダメなのが教室にあるの。お願いしてもいい?」

「わかった。夕方になるけど一緒に学校に行こうか。先生に伝えておいてね」

「わかった!ありがとっ、おにいちゃん」

 登校前に彩夏のお願いがあったので、夕方に小学校へ一緒に行くことになった。進級して教室も変更になるからロッカー含め全ての荷物を持ち帰る必要があるしな。その程度お安い御用だぜ。


 俺達は今日終業式だけど、彩夏の通う小学校はもう少しだけ授業がある。とはいっても午前中のみの短縮授業になっているけどな。明日から俺達が春休みなのを知った彩夏からは「いいなー」と羨ましがられたけど「高校にはね春休みにも宿題があるんだよ」と伝えると「えー、やだー」といいながら笑っていたよ。


 さて、学年最後の終業式という事もあり学校外の人達からもあーだのこーだのと自分の言葉に自分が酔うだけのお言葉を右から左へと流し聞いていると具合の悪くなった生徒が出てしまった。

 卒業式とは違って、こちとら立ちっぱなしなのよ?お前さん達は座れるから長々と話しても平気だろうけどさ、こっち(生徒側)の事も考えろっつーの!その後は自分の発言中に倒れる生徒が出たら大変とばかりに長々とした話しは無くなり、終業式は終わったのだった。

 これは後日知ったことだけど具合が悪くなった先輩は演劇部所属で嫌気が差してひと芝居打ったそうだ。ナイスだぜ先輩!


 終業式が終わり、HRの前に軽く大掃除の時間だ。この教室とは今日でお別れだからな、俺の中では感謝を込めて念入りに掃除する。俺達お邪魔虫組の連中は最初から戦力外通告を受けて、どこかに行ったよ。掃除が終わればHRだけど大丈夫なのか?学年末テストが散々な結果で春休み中の土日以外の全日程が補講らしいけどさ。


 掃除をしながら俺は雪華の事をチラ見する。イジメや告白といったのに対して新入生に警戒する必要がしばらくはあるだろう。学校外での雪華の積極的アピールに加担する結果になるだろうけど、ラブラブぶりを見せつけて俺達の関係性を知らしめておかないとな!と一人静かに決意するのであった。


 お邪魔虫がいない事もあってかスムーズに大掃除は終了してHRのお時間です。

 俺達補講組は結局戻ってきてないよ。授業間のチャイムは鳴るけど、今日みたいに不規則な場合は関係無いから行動する時間を把握しておかないといけないのにね。

 さて、HRの内容は始業式とその翌日にある入学式について。俺達はクラスメイトに変化は無いし、担任と副担任の先生も一緒。教室が変わるだけの進級だから楽なもんよ。

 最後に九條先生から教室を間違えないようにとの言葉で解散となった。漫画とかでは黒板アートで“入学おめでとう”とかの文字や絵を黒板に書いてあるけれど、そういうのはありません。当日は座席表が貼られているだけです。


 帰宅して昼飯の醤油ラーメンを食べて食休みしたら彩夏と一緒に小学校に行く。

 改修して来賓用から職員玄関と名称変更をした職員玄関に彩夏と一緒に行き入校許可をもらう。

「お兄ちゃんはここにいるから、上靴に履き替えてきて。それと履いてきた靴も持ってくるんだよ」

「わかった」

 彩夏の担任の先生に挨拶をしていると、上靴に履き替えた彩夏がトテトテと小走りで来る光景に去年の夏休みより背が伸びてるよなと少しの感傷を抱きながら教室へと向かう。そして、持ち帰る荷物を持参したバッグに入れたら職員室でバッグの中身を先生に検品してもらい、学校外に出る。


 夏休み前とは違い工作類のような大きな物は無く、全てバッグに入っている事もあり、手を繋いで帰宅している。

「新しく配られる三年生の教科書とかで重たいのを持ち帰る場合は、お兄ちゃんに言えばいいからね」

「うん!よろしくね、おにいちゃん」

 俺のことを見上げてニッコニコの彩夏に癒やされながら帰宅する。


 晩飯後に自室の勉強机周りを二年仕様に変更している。雪華なら俺のべッドで足をパタパタさせながら漫画本を読んでいるよ。雪華の部屋着はロングスカートかズボンなので、下着がチラ見えするといったイべントは発生しません!


 作業後は雪華と一緒にリビングで過ごし、風呂の後は少し早めに寝ることにした。明日の天気予報は晴れで、春休み最初の明槻さんも一緒の釣りも問題無い。


 さあ、自宅課題の予習課題を早く終わらせて春休みを楽しむぞ!

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