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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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卒業シーズン

 三年の先輩達の卒業式があった。式前には何度かリハーサルがあったけれど、知り合いやお世話になった先輩はいないから感傷は無いね。生徒会?会長含めて二年と一年だったから関係無いよ。

 登校はいつも通りだけれど、卒業式が終わる昼前には在校生である俺らも帰宅になるのはありがたいかも。

「昌史は同好会所属だろ?先輩の見送りとかあんの?」

「一応な。この後、焼き肉に行くんだよ」

「へえ。気を付けてな」

「ああ」

 帰り支度をしてから昌史に声をかけると同好会所属の昌史は焼き肉に行くらしい。

「厳さんは見送る相手いるのか?」

「いないな。入学当初は文化系の部活に入るのもいいかなと思っていたけど、結局入部して無いからな。家に帰って姉ちゃんとゲームデートの予定だ」

「ほう!いいですなあ」

「そういう内宮はどうなんだよ」

「俺はホワイトデーのクッキーの試作だな。内宮班の女子には市販品だけど、保育園の女の子には手作りを渡すから」

「あ〜。確かアレルギーの子がいて、友達と同じものを食べられるようにってやつか」

「それそれ」

「まったく。相変わらず小さい子には面倒見がいいんだから」

「よせやい。照れるだろ!」

「そんじゃ、また明日な」

「おう」

 厳さんとも教室内で別れて、俺と雪華も帰宅する。雪華の髪色は目立つから、ダメ元で卒業生が告白してくるかもと警戒したけどそのようなイべントは発生しませんでした。


 彩夏はまだ学校だし、愛美と朝輝は保育園なので俺と雪華と母さんの三人での昼飯だ。今日のメニューは油そば。また麺類なんかーいというツッコミは随時受け付け中だ!


 昼飯の片付けが終わったキッチンで、粉をコネコネしていると。

「彩夏ちゃんも卒業式って参加するの?」

「彩夏の通う小学校()四年生から参加みたいだな。俺らの時と同じだよ、そもそも無関係な人ばかりだし式に参加しても“面倒だな”って気持ちのほうが大きいだろうよ」

「確かにねー」

 中学の時には触れない。雪華は三年の時に不登校だったから卒業式にも参加していないだろうしな。なので、話題を変えよう。


「そんなことより、春休みは忙しくなるから覚悟しておけよ」

「え?何かあるの?」

「色々とお出かけ予定が盛りだくさんだぞ!もちろん釣りも含まれておりますよ」

「うっひょー!楽しみがすぐそこにー」

 あーあ。なんちゅう声を出してんだよ。ほら、母さんが何事かと仕事部屋から出てきたじゃねーか。

「雪華、落ち着けって。母さんも心配してっから」

「あ、いや、その、はしゃいでしまいすみません」

「何か楽しみな事があったのね。ふふっ、嬉しそうで何よりだわ」

「母さん、もうすぐクッキーの試作が出来るから一休みできるなら、休憩したら?」

「なら、キリのいい所まで終わらせてからにするわ」

「わかった」

 母さんが仕事部屋に入るのを確認してから。

「いいか、雪華。春休みを満喫するためにも予習課題は最速で終わらせるからな!」

「あったりめーよ」

 ごめんなさい雪江さん。雪華から上品さや女の子らしさという言葉は無くなってしまいそうです。でも、安心して下さい!責任を取って妻にしますし、今のままの雪華が大好きなので。


 三人とも別々な飲み物を飲みながら、俺の試作クッキーを食べている。ちなみに、俺はレモンティーで雪華はココア、母さんはほうじ茶となっております。

「一応、三種類作ってみたけどどうかな?」

「保育園の子なんでしょ?愛美ちゃんと朝輝くんに食べてもらえば早くない?」

「愛美と朝輝は俺が作るのに慣れているから、どれを食べても“おいしい”になるよ」

「確かにそうだね」

「母親目線で言うと、もう少し甘さ控えめのほうがいいかもね」

「なるほどね。ホワイトデーまであと数回試作してみるからまた意見を頂戴」

「まっかせなさい」


 クッキーを何度か焼いた影響でダイニングには甘いニオイが漂っているから、まずは学校から帰ってきた彩夏が、次に保育園から帰ってきた愛美と朝輝が「クッキーだ」と同じ事を言うのに笑ってしまった。晩飯近くなので、食べるのは数枚だけ。


「あたしへのホワイトデーのお返しは何だろうなあ?」

 就寝前のいつもの時間にクッキーを作っていた事もあり、気になるらしい。

「取り寄せで少し豪華なのを頼んであるから、お楽しみに」

「ひろ君の手作りでもいいんだよ?あたしのチョコみたいに」

「一応、この時期限定商品だから楽しみにしていてよ」

「わかった」


 昌史と厳さんに念の為にメッセージでホワイトデーのお返しには意味があるから注意するように連絡したら、恋人監視下の元で購入するから心配するなと連絡が来たよ。うん、それなら安心だね!

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